2016.06.03 Fri 更新

新生児・赤ちゃんの湿疹が!赤ちゃんのよくある肌トラブル改善法をまとめました。

大人に比べ、大変デリケートな赤ちゃんの肌はトラブルが起こりやすい状態です。乳児に起こる湿疹を総称して「乳児湿疹」と呼びますが、中にはアトピーやアレルギーが隠れているかもしれないので、様子を見てあげてくださいね。今回は乳児湿疹についてご紹介するので、ケアの方法などを知っておいてくださいね。

・皮脂の分泌
赤ちゃんの肌は新陳代謝がとても活発です。新生児期から生後3か月まではお母さんからの女性ホルモンの影響で皮脂の分泌が多く、過剰分泌された皮脂が毛穴に詰まってしまうために乳児湿疹を引き起こします。

赤ちゃんの体の機能はまだまだ未熟なので、発達するまでは湿疹が起きやすい状態です。

新生児は乳児湿疹になりやすい

新生児湿疹は、新生児期~乳児期にかけて現れる湿疹のことです。生後6ヶ月頃までの湿疹の原因の特定が難しいので、総称して「乳児湿疹」と呼んでいます。
症状は様々で、カサカサ、ジュクジュク、ベタベタなどの状態になることもあれば、かさぶたのようなものができたり、頬が赤くなったりします。顔や体、手足などあらゆる場所に現れます。

新生児の乳児湿疹とは

・乳児脂漏性湿疹
新生児ニキビと並んで多く見られます。生後4か月頃までに現れやすく、頭や顔に黄色っぽいかさぶたのようなものができます。炎症を起こすと赤く腫れあがったり、患部がジュクジュクになったりすることもあります。

・新生児ニキビ
生後1週間から1か月の間に起こる、新生児によく見られる湿疹です。
思春期ニキビと同じような赤いぶつぶつが頭やおでこ、頰に現れます。清潔な状態を保っていれば生後1~2か月くらいで自然と治ります。

乳児湿疹の原因

・肌の角質層が薄い
肌の角質層には、水分を保持したり、皮膚に触れるものから体を守る大切な役目があります。
しかし、赤ちゃんの角質層は未熟で薄いためバリア機能が弱く、肌が乾燥したり少しの刺激でかぶれるようになります。

・肌が乾燥しやすい
生後3ヶ月を過ぎると皮脂の分泌が落ち着き、今度は乾燥に弱くなります。赤ちゃんの肌が乾燥に耐えられないと、湿疹ができてしまうのです。生後3ヶ月以降に冬を迎える赤ちゃんは、注意しましょう。

乳児湿疹ができたら

・食物アレルギー
アレルゲンとなる食物を口にすることであらわれます。口の周りや口の中、または全身に赤い発疹ができます。ひどい場合は、呼吸困難になったり下痢や嘔吐などの症状があらわれます。

・アトピー性皮膚炎
頭や顔、耳たぶなどに赤い湿疹ができ、強いかゆみを伴います。乳児脂漏性湿疹と症状が似ているので見分けがつきにくいですが、アトピーは何度も繰り返すことが多いです。

・あせも
生後0~4か月のねんね期の赤ちゃんに多く見られます。首まわり、背中、おしりなどの汗をかきやすい部分にあらわれ、新生児では白いぼつぼつ、それ以降は赤いぼつぼつの状態になります。
痒みを伴うために、赤ちゃん自身が引っ掻いてしまうことがありますが、膿が出るととびひしてしまうため、掻かないように見てあげてください。

・皮脂の分泌が多いとき
肌の表面には雑菌がつきやすいので、汗をかいた後は優しく拭いて着替えさせましょう。
お風呂では赤ちゃん用の石鹸や赤ちゃん用のボディーソープをしっかり泡立てて、やさしく体を洗います。すすぎ残しがないよう、しっかりと流してあげてください。

乳児湿疹は自然と治まります

・肌が乾燥しているとき
低刺激のベビー用ローションや保湿クリームを塗ってあげましょう。お風呂あがりは汗をかいて特に乾燥しやすくなっているので、ケアをすることが大切です。

乳児湿疹がいつまで続くかは個人差がありますが、成長とともに赤ちゃんの皮膚も強くなるため、乳児湿疹の場合1歳を迎える頃には自然と治まります。湿疹があらわれた時は不安になるかもしれませんが、しっかりケアをしていれば自然と治まるので、怠らずに様子を見てあげましょう。症状が改善しない時はアトピー性皮膚炎や食物アレルギーによる湿疹の可能性も考えられます。乳児湿疹が長引くようなら病院を受診しましょう。

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