赤ちゃんの利き手はどの時期に判断するのでしょうか?
じつは月齢の浅いうちは利き手が明確ではありません。
まだ発達中なので、手だけではなく足も指も上手に動かせないのが当たり前です。
赤ちゃんの利き手はいつわかる?
例えばイギリス王室には左利きが多く、女王エリザベス2世、チャールズ皇太子、ウィリアム王子も左利きです。
最近の遺伝子学の調査では、両親が右利きの夫婦よりも、両親のどちらか、もしくは双方が左利きの家庭の子どもには左利きの子どもが多いという結果がでています。
しかし、「利き手決定遺伝子」が発見されているわけではなく、一卵性双生児でも利き手が異なることもあるようです。
利き手は鉛筆やハサミを持たない内から決まっているのでしょうか?
じつは、利き手が決まるメカニズムははっきりとは解明されていません。
25%の確率で遺伝するのではないかとう説はあります。
利き手はどうやって決まる?
赤ちゃんの利き手を予想する方法はいくつも説がありますが、どれも科学的に証明されていません。
参考程度に捉えてくださいね。
赤ちゃんの利き手を予想するには?
アメリカの有名な発達心理学社であるゲゼルの研究によると、赤ちゃんは生まれたときは両利きで、2歳になると一度利き手が固定され、3歳頃にまた両利きに戻る。
そして4歳になると利き手でいろいろなことをするようになるといわれています。
2歳頃になると手も上手に使えるようになり、どちらかの手を多く使うようになるそうです。
しかし、最終的に利き手がわかるようになるのは4歳頃と言われています。
生後5ヶ月ごろになると近くのおもちゃを自分の意思で掴み始めます。
しかし、おもちゃの近くにある方の手で取ることが多いので、まだ利き手を断定することができません。
生後6ヶ月頃になるとおもちゃを伸ばす手が一方に偏ることが多いですが、右手ばかり使っていたのに急に左手ばかりになった、という場合もあり、まだ判断できません。
左利きは矯正するべきなの?
4歳を過ぎたらよく観察して、利き手にあった道具を買ってあげましょう。
はさみや箸など、子どもが使いづらいアイテムを持ちたがるほうが利き手になります。
・おしゃぶりをする手
・妊娠10〜12週頃、胎児がお腹の中でしゃぶっている指
・寝返りをうつ方向
・寝るときの顔のむく方向
・転びそうになったときに、とっさに出すほう
・自分からおもちゃを取ろうとのばす手
・食べ物を受け取る時に伸ばす手
昔は左利きは不便・みっともないなどの理由で矯正する家庭が多かったといいます。
現在でも、ハサミなどの文房具、機器のスイッチなどは右利き用に作られていることが多いので、左利きの方が不便を感じる場面があります。
近年では左利きを治さない家庭のほうが多くなっています。
左利きは赤ちゃんの個性として自然に使いやすいほうの手を使わせてあげましょう。
利き手にあった道具を与えられたほうが才能を開花させやすいともいわれています。
しかし、無理な矯正は子どもの心の大きな負担になります。
最近では左利き用のグッズも増え、不自由する機械は減ってきました。
また、一概に左手が不利ともいえず、スポーツでは有利に働くことがあります。