乳首をくわえる角度が浅い
乳頭亀裂症は、授乳に慣れていない新生児期に多く見られます。
ですが、原因によっては授乳している期間ずっとあることもあります。
乳頭亀裂症の原因は以下の通りです。
乳頭亀裂症の原因
乳首の先や根元が赤くただれてしまっていたり、ヒリヒリとした痛みや刺激を感じていませんか?
ひどい時は皮膚が切れて出血していることもあります。
この状態を「乳頭亀裂症」と呼ばれるもので、授乳によって起こるとされています。
乳頭亀裂症
赤ちゃんは、生後5ヶ月以降になると歯が生えてきます。
この歯が生えるときに、歯茎のむずむずとうずくので乳首を噛んでしまうことも…。
また、乳首を噛まれたときのお母さんの反応を面白がっていたり、「お母さんが喜んだ」と勘違いして喜ばせようと噛んでいることもあります。
赤ちゃんが噛む
なかなか母乳が出ない場合、何度も授乳を繰り返しますよね。そうすると、一回の授乳時間が長くなってしまいがちです。
一回の授乳時間が長ければ長い程、乳首には負担です。
お腹が空いているわけではなく、安心感からずっと加えている場合や遊び飲みをする癖がある場合にも、乳頭亀裂症を起こしやすくなります。
授乳時間が長い
乳首をくわえる角度によっては、乳首が切れてしまって、痛みが出ることもあります。
抱く姿勢や吸啜に不慣れな場合に「浅飲み」になってしまいがち…。この「浅飲み」のときほど痛みが出やすいです
授乳後の乳首についてある赤ちゃんの唾液を拭かずに放置していませんか?
放置していると、乾燥によってちくびが切れて血が出ることもあります。
乳首の乾燥
陥没乳首や扁平乳首だと赤ちゃんが飲みにくいそうです。
また、飲みにくいだけではなく、授乳量や質にも問題が出てくるので、早めに対策をとるようにしてくださいね。
飲みにくい乳頭の形
乳頭亀裂症の対策方法
ケアクリーム・オイルを塗る
乳首が痛くて辛い授乳タイムになりがちです。
そんな授乳タイムを改善するためにも、以下の対策方法を試してみてくださいね。
搾乳したものを飲ませる
痛みが軽ければ、授乳後に乳首ケア用のクリームやオイルを塗るようにしてください。
ドラッグストアで購入の際、赤ちゃんの口に入っても大丈夫なものかどうかを薬剤師に聞くか、事前に調べて目星をつけて購入するようにしてください。
痛みが酷く、授乳が辛い場合は、産婦人科で軟膏を処方してもらってくださいね。
傷が大きい場合、傷口から赤ちゃんの口にばい菌が入ってしまうことがあります。
そんな時は直接授乳せず、搾乳した母乳を飲ませるようにしてくださいね。
乳頭保護器
乳口を塞がないのであれば、ばんそうこうを使用することもできますが、衛生面から授乳の度に張り替える必要があります。
また、ばんそうこうがはがれてしまったとき、誤って赤ちゃんが飲み込んでしまわないように注意しましょう。
ばんそうこう
「乳頭保護器」とは、乳首を保護するための商品です。
痛みが軽度のときから使用すれば、悪化を防ぐことができますよ。
乳頭亀裂症は誰にでも起こるトラブルです。授乳するときは、起こらないように予防するようにしましょう。
乳頭亀裂症の予防法は以下の通りです。
乳頭亀裂症の予防法
乳首を深く含ませる
前述したように、乳首のくわえこみが浅いと負担が大きくなるので、深くくわえこませるようにしましょう。
乳首の根元までくわえこませるのを意識してくださいね。
乳頭吸引器を使用する
前述したように、乳頭保護器を使用しましょう。
マッサージや乳頭保護器で乳首の状態が良くなりますよ。
乳頭マッサージをする
もしかしたら乳首が硬いのかもしれません。
乳首が硬いと、皮膚の伸びが悪くなるので、乳首に負担がかかって傷ができやすいのです。
マッサージをして、乳首を柔らかくして授乳するようにしましょう。
乳首を離すときに指を添える
授乳を終わらせるときは赤ちゃんの口元に指をそっと添え、口を開けさせてからゆっくりと乳首を抜きましょう。
無理やり離させると、乳首が引っ張られて負担になってしまいます。
口に含ませている角度を変える
授乳の姿勢をいろいろと変えてみてください。
横抱きだけではなく、縦抱き等、授乳の度に口に含ませている角度を変えることで、乳首の同じ場所を繰り返し吸われることがなくなります。
歯固めを与える
歯固めを与えて歯茎のうずきを軽減させてあげましょう。
ベビー用の歯ブラシで歯茎をマッサージするのもオススメですよ。
左右の乳房を均等に吸わせる
いかがでしたか?
乳首は大変デリケートです。痛みを感じたら我慢しないようにしましょう。
以上のような対策法や予防法を行って、親子の楽しい授乳タイムを送ってくださいね。
いつも同じおっぱいを吸わせていたら、吸っている部分の乳首に大きな負担がかかってしまいます。
それだけではなく、吸わせていない側のおっぱいの乳腺で母乳が固まってしまい、乳腺炎の原因になることも…。
できるだけ左右均等に吸わせるようにしてくださいね。