母子分離不安が強いけど、登園できる?
赤ちゃんは目の前からなくなると「いなくなった」という認識しかできません。
なので、お母さんの姿が見えなくなった=消えたになってしまうのです。
お母さんはすぐに戻るつもりでも、赤ちゃんは、「お母さんが消えてしまって戻って来ない」という認識をしてしまうのです。
赤ちゃんは先の見通しが出来ないため、不安になってしまうんですね。
母子分離不安の原因
お母さんがそばから離れると動揺し、不安を感じて泣いたり後追いをしたりしてしまう状態のことを「母子分離不安」と言います。
認識能力が高まりはじめる生後8ヵ月頃から現れはじめると言われています。
一般的に生後10ヵ月頃から1歳半あたりがピークです。
2歳頃になると自然と落ち着いてきますよ。
母子分離不安って何?
母子分離不安が起こらないように一緒にいてあげたいですが、そうはいきませんよね。
赤ちゃんと離れることがあっても、赤ちゃんにできるだけ不安を感じさせないようにすることが重要です。
母子分離不安の対処法は以下の通りです。
母子分離不安の対処法
2歳過ぎても母子分離不安が強すぎる場合、「分離不安障害」という、小児によくあるこころの病気の可能性があります。
分離不安障害が疑われる場合は、念のため医師に診察してもらってくださいね。
母子分離不安が強いと、保育園や幼稚園に登園できるのか心配になりますよね。
起こる時期や強さには個人差がありますが、どの赤ちゃんにも見られるものなので、登園できますよ。
「いなくなってしまったけど、戻ってくる」と認識できるようになる2歳頃には母子分離不安も解消されますよ。
泣いているのは不安を感じているからです。
ただ不安なだけなのに、きつく叱ってしまってはかわいそうですよね。
母子分離不安が激しいと、毎日泣いてばかりいるような状態になってしまい、ついイライラして突き放してしまいたくなりますが、「不安だから泣いている」ということを理解して、叱らず、安心感を与えてあげるようにしてくださいね。
泣いても叱らない
慣れない場所に連れて行かれると、赤ちゃんはいつもと違う様子に不安を感じます。
そして、お母さんが自分のもとから離れることに強い不安と恐怖を感じてしまいます。
赤ちゃんが「ここは安全だ」と感じることができるよう、一緒に遊んで安心感を与えてあげましょう。
安全な場所だと分かると、少しずつ不安は軽減されていきますよ。
慣れない場所では一緒に遊ぶ
離れるときは声を掛ける
いかがでしたか?
母子分離不安は、お母さんが目の前からいなくなることで不安を感じているので、赤ちゃんに安心感を与えてあげることが重要です。
母子分離不安が長く続くと大変ですが、赤ちゃんと今後の自分の行動のためにも、赤ちゃんの不安を取り除くようにしてあげてくださいね。
赤ちゃんのそばから離れるときは必ず声を掛けましょう。
赤ちゃんはまだ言葉を理解していないとしても、声をかけることは大切なことです。
赤ちゃんを安心させる言葉をかけ続けることで、赤ちゃんも「ちょっといなくなるけどすぐに戻って来るんだ」と、理解できるようになりますよ。