2016.03.03 Thu 更新

不妊治療に使う薬って本当に安全なの?効果と副作用まとめ

不妊治療のためにクリニックで処方される薬って本当に安全なの?そんな不安を感じたことはありませんか?クリニックでの投薬治療は妊娠しやすいように薬でカラダを変えていくので、少なからず影響を与えます。そこでそれぞれの薬にどんな効果があるのか、副作用はあるのか、調べてまとめてみました!

軽度であれば安静にしておくことで良くなりますが、重症になると入院が必要な場合もあります。
腫れてる状況では、当然不妊治療も休まないといけません。

排卵誘発剤で有名な副作用として卵巣過剰刺激症候群(OHSS)がありますが、卵巣が過度に刺激されることにより卵巣が腫れたり、胸水や腹水がたまる場合などもあります(内服薬ではあまり見られず、注射剤のhMG剤やhCG剤によって起こることがほとんどです)。

不妊治療では排卵誘発剤やホルモン治療をすることが多いので、どうしても副作用のリスクは常にあります。
個人差がありますが、気分が悪くなることや、むくみ、気分の落ち込みなどは、有名ですよね。

不妊治療に使う薬の副作用

今回は「不妊治療の薬の副作用と効果について」まとめたものをご紹介します!
不妊治療でよく使われる薬はあくまでも妊娠させるための治療であって、本来の体が持つ機能を回復したり高める為の改善薬ではありません。薬を使う事の良し悪しは別として、不妊治療で使われている薬のことをよく知り、賢く利用してくださいね!

排卵を促したり、質の良い卵子を複数育てるといった目的で排卵誘発剤は、不妊治療のさまざまな段階で使われています。
使用される薬には内服薬と注射剤があり、主な特徴は「内服薬」の場合、脳に働きかけて卵胞を育てさせる、効果は穏やかだと言われています。
「注射剤」の場合、卵巣に直接働きかけて効果は強いと言われています。
内服薬は注射剤に比べると、副作用が少なめだそうです。

排卵誘発剤(質の良い卵子を排卵させる)

さらに不妊治療は、結果が保障されている話ではないので、結果的に苦しみ損だと思ってしまう方もいるかもしれません。

以下に不妊治療に使われる主な薬をまとめました。

不妊治療の排卵誘発剤やホルモン治療の副作用によって個人差が強いとは思いますが、それだけでもストレスがかかることは確かです(ひどい副作用だと、不妊治療自体を一時中断しないといけません)。
それに時間的な余裕、仕事、家事、通院のストレスが加わってきます。

LHサージ抑制剤と言われ、排卵を抑制します。排卵誘発剤と合わせて使われることが多く、体外受精や顕微授精の時に、排卵誘発剤で成熟した卵胞が採卵前に排卵してしまわないように使われます。

GnRH剤(排卵を抑制する)

内服薬(商品名):クロミフェン・セキソビット・クロミッドなど
注射薬(商品名):ゴナピュール・フォリスチムペン・フェリング・HCGなど

多胎妊娠・卵巣過剰刺激症候群(OHSS)・頭痛・吐き気など

主な副作用

主な副作用

卵胞ホルモン剤(子宮内膜を整える)

点鼻薬(商品名):スプレキュア・ブセレキュアなど
注射剤(商品名):セトロタイド・ガニレストなど

不正出血・骨粗しょう症・肩こり・ほてりなど

主な副作用

卵胞ホルモンが不足しているときに使用され、子宮内膜のコンディションを整えて着床しやすくするために使います。

食欲不振・吐き気・脱毛・じんましんなど

主な副作用

黄体機能不全など黄体ホルモンの分泌が十分でない時や体外受精において、着床しやすい環境をつくり着床率を上げるために使われます。

黄体ホルモン剤(着床率を上げる)

内服薬(商品名):プレマリン
貼り薬(商品名):エストラーナ

内服薬(商品名):プロベラ・ディファストン・ルトラール
注射剤(商品名):プロゲデポー
膣座剤(商品名):ウトロゲスタン
など

吐き気・頭痛・気分の落ち込み・など

卵胞・黄体ホルモン剤(無排卵状態をつくり卵巣を休ませる)

無排卵の状態をつくり、卵巣を休ませるときに使います。避妊薬のピルも卵胞・黄体ホルモン剤の一つです。

主な副作用

吐き気・むくみ・頭痛・倦怠感など

内服薬(商品名):トリキュラー・プラノバール
など

薬を使用する限りは副作用を避けることは出来ません。
薬で体に負担をかけて体がボロボロになってしまった…そんな方が多いんです。
薬の目的や効果とそのリスクをきちんと理解した上で、お医者さんとよく相談して治療方針を決めることが大切です。

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