自己判断での座薬の使用はよくありませんが、医師が赤ちゃんに座薬を処方する場合は、処方された用法(座薬を入れる間隔・1回の量)を守って使用するようにしましょう。
座薬は直腸から直接吸収されますので、口から飲む薬よりも効き目が早く表れます。
病院で座薬が処方されたら
また、発熱しているということは、なんらかの原因があるということです。
発熱をきっかけに重大な疾病にかかっていることに気づくことができるということもあります。
発熱の原因も分からないまま解熱だけするのは、根本的な治療の妨げになる可能性もあります。
さらに、体が高い熱を出すことで体内のウイルスや雑菌から赤ちゃんを守ってくれていることもあります。
解熱することで免疫力が低下し、ウイルスや雑菌が増殖してしまっては意味がありません。
赤ちゃんが高熱が出すと、慌てて解熱剤を…と考えてドラッグストアで座薬を買って赤ちゃんにさすのは止めましょう。
まず、病院では赤ちゃんの月齢や体重を元に医師が薬を処方してくれますが、ドラッグストアで売られている座薬はひとりひとり違う赤ちゃんの為に処方されたものではありません。
赤ちゃんは大人とは違い、体が小さく、少量の薬でも大きな効果が現れます。そのため座薬が効きすぎて熱を下げすぎたり、体の臓器に負担をかけてしまい、下痢や嘔吐の症状がでてしまうこともあり得ます。
ドラッグストアで売られている座薬は使用しない
赤ちゃんのおむつを外し、お尻が汚れている場合はおしり用のウェットティッシュでキレイに洗浄します。
利き手以外の手で赤ちゃんの両足を持ち上げ、おしりを少し上に上げます。
2.おむつをはずし、体勢を整える
赤ちゃんの直腸に雑菌を入れてしまわないよう、座薬は常に清潔な手指で扱いましょう。
そのためにも、座薬を開封するまえに、必ず手をきれいに洗っておきましょう。
1.手を洗い、座薬を開封します
座薬を入れた後すぐは、赤ちゃんの腹圧等で押し返されて出てくる可能性があります。座薬が出てこないように4~5秒ほど肛門を押さえるようにしましょう。
座薬がおしりから出てきたときは、あまり溶けていないようなら、出てきた座薬をそのまま入れて、もう一度赤ちゃんの肛門を押さえましょう。
半分以上溶けた状態で出てきたときや座薬を入れてから数分以上経ってから出てきたときは、すぐには再挿入せずに、赤ちゃんの様子を見守るようにしましょう。
4.座薬が出てくる時はおさえる
座薬のとがった方から、赤ちゃんの肛門に入れていきます。
座薬全体が肛門に入ったところで止めるのではなく、指の先1cmくらい肛門に入れてから止めるようにしましょう。
座薬が硬くて入りにくい時は、先を清潔な手で少し溶かし、柔らかくしてから挿入するようにしましょう。
ただし、柔らかくし過ぎると肛門に入りにくくなりますので、少しだけ柔らかくするようにしてください。