2017.01.19 Thu 更新

日本脳炎ってどんな病気?予防接種は必要なの?

日本脳炎という病気はご存知ですか? 子どもが予防接種で受けなければならないワクチンの中に日本脳炎ワクチンがあり、日本脳炎ワクチンは子どもの健康を守るために重要なものなのです。 今回は「日本脳炎ワクチン」についてご紹介します!

日本脳炎の症状

コガタアカイエカと呼ばれる「蚊」を媒体に感染します。
人から人に感染することはありません。
一度ブタ等に感染して、ブタでウイルスが増殖した後でなければ人に感染しません。

日本脳炎の原因

日本脳炎ウイルスにより脳が炎症を起こす感染症です。
「日本」脳炎と言う名前から、日本独自の感染症のような感じがしますが、東南アジアの国々でも流行しているため、世界的には毎年3~4万人の患者がいます。日本国内では、予防接種を受けるようになったため、患者数は減少の傾向にあります。
厚生労働省によると、発症者のうち20〜40%が死亡しており、生存者の45~70%は何らかの後遺症が残ってしまうそうです。

日本脳炎とは?

予防接種の間隔や回数は?

日本脳炎の予防接種では、病原体である細菌やウイルスから免疫を作るのに必要な成分を取り出して作られた「不活化ワクチン」を使用します。
細菌やウイルスは死んでいるので病気を引き起こす力はないのですが、細菌やウイルスから作り出されていることもあり、ちょっと心配になってしまいますよね。
ですが、厚生労働省によると、日本脳炎ワクチンの接種を受けることで、日本脳炎にかかるリスクは75~95%減らすことができるそうです。

日本脳炎ワクチンの予防接種は必要なの?

感染から6~16日間の潜伏期間を経て突然症状が現れます。
まず最初に、38~40度以上の高熱や頭痛、めまい、吐き気、嘔吐といった症状が現れます。
子供の場合は腹痛や下痢を伴うこともあります。
その後、首の後ろが硬くなり、意識障害や麻痺、痙攣といった神経系の障害が起こります。

第2期予防接種

第1期予防接種の対象年齢は、生後6ヶ月以上90ヶ月(7歳半)未満です。
1回目と2回目のワクチン接種は3歳のときに行います。1回目と2回目のワクチン接種は6~28日(1~4週)の間隔をおいて行われます。そして、1回目から約1年の間隔を空けて、3回目のワクチン接種を行います。

第1期予防接種

日本脳炎ワクチンの標準的な予防接種スケジュールは、第1期と第2期に分かれています。
不活化ワクチンは、免疫力を獲得しにくいので、複数回予防接種を受けて免疫を強化する必要があるため、回数が多いのは仕方ないことなのです。

第2期予防接種の対象年齢は、9歳以上13歳未満です。
9歳(小学校3~4年生)のときに、ワクチンを接種するのが基本です。
日本脳炎ワクチンは、水疱瘡ワクチンやおたふくかぜワクチン、インフルエンザワクチン等といった他のワクチンと同時に接種することができるので、同時に摂取することを選ぶ親は多くいます。
そんなに注射を打つのは子どもにとって地獄のように辛いものですが、通院回数も減らすことができるので親としては助かるものです。

副作用は?

定期接種の期間に受ければ、費用は無料です。
定期接種の期間を過ぎてしまうと、予防接種の費用は自己負担になります。
1回あたり5,000~8,000円ほどの費用がかかってしまうので、注意してくださいね。

費用は?

いかがでしたか?
定期の予防接種を受け忘れてしまうことがあるかもしれませんが、もし忘れてしまった場合は、自治体に問い合わせて相談するようにしてくださいね。
ワクチンの予防接種は子どもの命を守る大切なものでもあるので、きちんと全部受けるようにしてくださいね。

生後6ヶ月から90ヶ月(7歳半)未満の子供に、発熱や咳、鼻水、注射部位が赤くなる・腫れるといった副作用が起きることがあります。
けいれんや脳症等、重篤な副作用を起こすことがありるので、子どもを気をつけて見るようにしてくださいね。

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