2017.04.01 Sat 更新

肘内障って何?原因や症状、治療法についてまとめました。

子どもの腕を軽く引っ張ったら、急に肘を曲げられなくなって泣き出すことがあります。 この時、その子は「肘内障」という状態になっている可能性があります。 大人が 起こすことの少ない「肘内障」は、歩きはじめから5歳くらいまでの幼児に起こりやすいため、「小児肘内障」という別名もあります。 今回は「肘内障」についてご紹介します!

肘内障は、親と手をつないでいる時に転びそうになったから腕を引っ張って転倒を防ぐというシチュエーションが、肘内障を起こしやすいと言われています。
子どものためにと思って行った行為が、逆になってしまうのですね。
他にも、転んで地面に手をついた、不自然な姿勢で寝返りをした等、ちょっとしたことで肘内障は起こると言われています。

小さな子どもの関節はまだ未発達です。
腕を強く引っ張ると、靭帯から骨が外れて肘内障が起きてしまうことが原因です。

肘内障の原因

肘の骨の一部が靭帯から外れて、肘の関節が亜脱臼している状態が「肘内障」です。
関節から骨が完全にズレる脱臼と異なって、少しだけズレています。
痛みを伴い、腕の曲げ伸ばしが難しくなります。
あまりの痛みに腕を動かせなくて、子どもが「腕が痛い」と泣いていたら、肘内障を疑うようにしてくださいね。

肘内障って何?

肘内障が起きやすい年齢の子どもは、肘の痛みをうまく伝えることができない子が多いです。
周りの大人が注意してみるようにしてくださいね。
肘内障が疑われる症状が見られたら、小児科や整形外科を受診するようにしましょう。

肘内障は、骨が靭帯から外れているので、腕の曲げ伸ばしが難しい状態です。
肘を曲げられない、肘を痛がるけれど腫れや発赤はない、肘を触られることを嫌がったり、前腕が内側を向いている、腕がだらんとしたまま動かない等の症状が見られます。

肘内障の症状

5~6歳になると靭帯が成長して再発しにくくなるのですが、肘内障は一度起こしてしまうと何度も繰り返しなってしまうことがあります。
一度でも肘内障を起こしてしまったら、再発防止のために、手を強く引っ張らないようにしてくださいね。
手を引っ張るのではなく、手をつなぐようにしてくださいね。

癖になりやすいので注意が必要

肘内障の治療法

肘内障は、痛がらない部分から触り始めて、どこで痛みが生じているのかを調べる触診を行い、診断をします。
手を引っ張った後に発症していることが確定している場合は、完全脱臼や骨折ではないことを確かめるために、X線検査を行います。

肘内障の診断法

肘内障の治療は、肘の関節をねじって元の位置に戻す整復術によって行われます。
関節がきちんと戻るときは、「コクッ」という音がします。
子どもの関節から聞こえる音でないので、ぎょっとする方は多くいますが、正常に戻った証拠です。
あまりびっくりしないでくださいね。

いかがでしたか?
「コクッ」という音がしたら治ると、素人が知識がないまま治療をすることがあります。
ですが、素人が手を出すと悪化させてしまう危険性が高いので、必ず医師に診てもらいましょう。
自己判断の治療や、そのうち治る等言って放置するのもいけません。
肘内障の疑いがあるときは病院で原因をきちんと突き止め、適切な治療を受けるように対処してくださいね。

まとめ

整復術の後は、痛みはなくなり、腕もいつも通り動かせるようになりますよ。
腕を激しく動かすと再発する危険性があるので、しばらく腕を激しく動かさずに安静にさせていてくださいね。

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