2017.04.08 Sat 更新

先天性風疹症候群って?症状と治療法についてまとめました。

妊娠中にかかってしまったらお腹の赤ちゃんに障害をもたらす危険がある病気はいくつかあります。 その中でも有名なのは「風疹」ではないでしょうか? 妊娠中に風疹になってしまうと、お腹の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」という病気になってしまうことがあります。 今回は「先天性風疹症候群」についてご紹介します!

新生児期に現れている症状を視診、新生児期の風疹特異IgM抗体、乳児期の風疹HI抗体を検出して診断されます。
妊娠中に赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症しているのか検査したい場合は、妊娠初期の段階で胎盤絨毛の風疹ウイルス遺伝子の検査を行います。

先天性風疹症候群の診断方法

風疹による先天性の障害を持って生まれてくる病気が「先天性風疹症候群(CRS)」です。
この先天性風疹症候群は、風疹ウイルスに感染した妊娠時期が早いほど、先天性風疹症候群が起こる確率は高いと言われています。

風疹ウイルス(RNAウイルス)に感染することで発症する急性の発疹性の感染症が「風疹」です。
春から夏にかけて多く見られ、咳やくしゃみ等の飛沫感染で人から人へ感染します。
そして風疹は、妊娠初期の女性がかかるとお腹の赤ちゃんが胎内感染し、生まれてくる赤ちゃんに先天性の障害が現れてしまいます。

先天性風疹症候群って何?

先天性風疹症候群の予防法

妊娠2ヵ月頃までに風疹に感染すると、お腹の赤ちゃんは、目や心臓、耳に症状が現れやすくなるようです。
妊娠2ヵ月以降に感染すると、難聴と網膜症のみが現れやすいと言われています。

先天性風疹症候群の症状は主に、難聴や白内障、先天性心疾患です。
他にも網膜症や肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球等の症状が見られることがあります。

先天性風疹症候群の症状

また、家族が風疹に感染してウイルスを持ち帰ってくると、感染するリスクが高くなるので、家族全員に風疹抗体検査をしてもらって予防接種を受けてもらうようにしてくださいね。
しっかりと対策をしていれば、感染のリスクを減らすことができるので、医師のアドバイスを受け適切に処置をするようにしましょう。

そのため、感染のリスクを少しでも減らすことを心がけなければいけません。
風疹は飛沫感染によって広がるので、人ごみを避け、帰宅時は手洗いとうがいを心がけるようにしましょう。

妊娠が判明すると病院では風疹の抗体検査をして、風疹にかかる危険性があるかどうかを検査をします。
妊娠中に抗体がないことが判明しても、風疹ワクチンの予防接種を受けることはできません。

妊娠する前に風疹ウイルスへの抗体の有無を確認するようにしましょう。
抗体がない、もしくは少ないようであれば、予防接種を受け、体内に抗体を作りましょう。

先天性風疹症候群の治療法

いかがでしたか?
妊娠中に風疹に感染した場合があると感じた場合、他の妊婦さんに感染させるリスクを減らすために直接病院へ行かないようにしてくださいね。
まずは、電話でかかりつけの産婦人科へ連絡するようにしましょう。
風疹は、赤ちゃんに先天性の障害を残してしまう可能性が高い危険な病気なので、予防を心がけるようにしてくださいね。

先天性風疹症候群を治療する方法はないため、生まれてきた赤ちゃんに現れる症状に対する治療を行います。
難聴が起こっているのであれば、人工内耳の手術、白内障や心臓の奇形が見られたら手術や治療を赤ちゃんが成長し、可能になった時点で行うのが一般的です。
治療を受けても、障害が残ってしまうこともあるので、注意してくださいね。

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