頭のへこみもはげも、成長するに従ってだんだんと形が整っていき、髪も生えそろっていくので気にしすぎないでください。
赤ちゃんの頭蓋骨は大人に比べると細かく分かれており、隙間が空いている箇所もあります。
「大泉門」という頭頂部のすき間については聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
このように骨が細かく分かれている分、変形しやすく頭が凹んでしまうことがあるのです。
後頭部のはげ以外にも、前髪から頭頂部にかけて髪が薄くなる「新生児生理的脱毛」というものが見られることもあります。
生後3〜4ヶ月頃の赤ちゃんを見ていると、後頭部だけ髪の毛がなくなったりへこんだりしていることがあります。
頭の一部分だけはげているので、気づいた時にはびっくりするかと思いますが、これは多くの赤ちゃんに見られるものなので心配はいりません。
赤ちゃんの頭がはげてる。へこんでいる。
生後半年くらいたつと、赤ちゃんが自分で首を持ち上げるようになるので、徐々に赤ちゃんのはげも治まっていきます。
生後しばらくすると、赤ちゃんが自分で首を動かせるようになり、首を左右に振るようになります。
そうすると、布団や枕と髪の毛が擦れてしまってその部分の髪の毛が抜けてしまうのです。
赤ちゃんの髪の毛は弱い産毛なので、大人の毛に比べると抜けやすく、後頭部が円形や帯状にはげてしまいます。
髪の毛が抜ける以外にも、絡まって毛玉のようになることもあります。
赤ちゃんのはげの原因
赤ちゃんの頭がへこんだりはげたりしてしまうことの主な原因は、同じ姿勢で寝ていることです。
生まれてすぐの赤ちゃんは、基本的には仰向けで寝ていることがほとんどで、寝返りができるようになるまではずっと後頭部が枕や布団に接しています。
何でへこみやはげが出来るの?
どうすれば予防できる?
この向き癖も赤ちゃんの首がすわって動かすことが増えたり、頭の骨の成長によってへこみが改善していくことがほとんどです。
先程もお伝えしましたが、赤ちゃんの頭蓋骨は大人に比べると細かく分かれていて柔らかいので、すぐに形が変わります。
そのため、赤ちゃんが一定の方向を向き続ける「向き癖」があると、下になっている部分の形が変わりへこんでしまうのです。
赤ちゃんの頭のへこみの原因
・向き癖の反対側から声をかける
・向き癖の反対側から光を当てる
・寝ている位置を定期的に変える
・おもちゃなどで気を引いて向きを変える
・バスタオルなどで体の向きを変える
・薄手の枕などで頭の位置を変え固定する
心配はいらないといわれても、できれば赤ちゃんのはげや頭のへこみを予防してあげたいですよね。
そんな時には次のような方法を試してみてください。
赤ちゃんのはげや頭のへこみは、同じ姿勢で寝ている時間が長いことが原因なので、寝返りやおすわりが出来るようになって起きている時間が増えると自然に改善していくことがほとんどです。
生まれてすぐには産毛の赤ちゃんも、1歳前後になると少しずつ大人と同じような髪の毛が生えてきて、はげていた部分の髪の毛も生えそろってきます。
赤ちゃんのはげは病気が原因のこともある?
赤ちゃんは明るい方向に顔を向ける修正があるようです。
なので、寝ている位置を変えてあげることで自然に向き癖が改善されていき、はげやへこみができにくくなることもあるようなので試してみてください。
新生児期には、ホルモンバランスの変化によって皮脂が過剰に分泌される「乳児脂漏性湿疹」という病気で頭皮に炎症を起こし、髪が抜けてしまうことがあります。
頭皮に黄色いかさぶたのようなものができたり、赤い湿疹ができたりしますが痒みはあまりないのが特徴です。
優しく洗ってあげる、肌に触れるものを清潔に保つなどのケアで症状が改善されると、頭皮も健康な状態になり、髪も生えてきますが、症状が重くひどく荒れている時には皮膚科や小児科で相談するようにしましょう。
まとめ
ほとんどの赤ちゃんのはげや頭のへこみは寝ている時間の長い時期だけのものなので、心配しすぎることはありません。
以前は頭の形をキレイにするためにうつ伏せで赤ちゃんを寝かせることもあったようですが、「乳幼児突然死症候群(SIDS)」のリスクを高めるので、基本的に1歳になるまではうつぶせ寝はさせないようにしましょう。