2017.04.27 Thu 更新

子宮外妊娠ってどのくらいの確率で起こるの?治療法は?入院は必要?

妊娠のトラブルとして「子宮外妊娠」がありますが、これは予防が難しいといわれています。 もし、子宮外妊娠がおきた時には、どのような治療が必要になるのでしょうか?また、費用はどのくらいかかるのか、入院が必要化などについてまとめてみました。

どのくらいの確率で起こる?

卵巣から排卵された卵子は、精子と出会うと受精卵となり細胞分裂を繰り返しながら卵管を移動していき子宮へと運ばれます。
しかし、子宮内膜までたどり着く間などに他の場所に着床してしまうと子宮外妊娠となってしまうのです。

正常な妊娠では、子宮内膜に受精卵が着床しますが、何らかの原因で子宮内膜に受精卵が着床すると「子宮外妊娠」とされます。
正式には「異所性妊娠」と呼ばれ、妊娠を継続することが出来ない状態です。
子宮外妊娠のほとんどが卵管で発生しますが、極稀に腹腔や子宮頸管に着床してしまうこともあります。

子宮外妊娠ってなぜ起こるの?

全ての妊娠の約1%が子宮外妊娠だといわれています。
この割合だけ見ると、そんなに発生率は高くないように思えますが、誰にでも起こる可能性のあるものなので、注意が必要です。

どんな人がなりやすいの?

最近では不妊治療を行う人の割合が増えているのにあわせて、子宮外妊娠の発生率も高まってきているといわれています、
特に、体外受精の処置を行なった場合には、自然妊娠と比べて子宮外妊娠の確率が高くなり、約5%程度になるそうです。

子宮外妊娠はどんな人にでもおこりうることですが、その中でもなりやすい人と言うのがいます、
いくつかの子宮外妊娠のリスクを高める要因をご紹介しますので、当てはまる方は注意しておきましょう。

腹部手術経験

以前に腹部手術を受けたことがある方は、腹腔内での癒着が起こりやすくなり、癒着が起こると卵管内を受精卵がうまく移動できなくなるので、卵管内に着床してしまう可能性が高くなります。
腹腔鏡手術などに比べて、開腹手術を行なった場合には、特に癒着が起こる可能性が高くなるといわれています。

性感染症

クラミジアなどの性感染症の多くは、卵管・子宮・腹腔内の炎症を起こします。
骨盤内炎症性疾患を発症すると、卵管炎になりやすく、卵管の癒着が起こりやすくなるのです。
炎症を起こすとらん感がダメージを受け、繊毛運動が弱くなることで受精卵をうまく運べなくなります。
そのため、卵管の癒着がなくても、子宮外妊娠になってしまうことがあるのです。

子宮外妊娠の経験がある

一度でも子宮外妊娠が起こった人は、再発する確率が10〜15%程度あるといわれています。
初めての人に比べると、格段にその可能性は高くなるので注意しましょう。
特に、過去の子宮外妊娠で卵管保存手術を受けている人は再発のリスクが高まります、

どんな治療をするの?

子宮外妊娠が起こった場合には治療を受ける必要があり、症状の進行度合いによってその治療法も異なります。
症状が軽度であれば、メトトレキサート(MTX)という細胞の増殖を抑える薬物を投与します。
卵管が大きくなって、薬物で抑えられない程度まで進行している場合には、腹腔鏡下手術で卵管を開いて胎嚢を除去します。

治療の歳基本的には卵管を温存した状態で行いますが、卵管破裂の危険性などがある場合には卵管ごと切除を行うこともあります。
卵管ごと切除を行うと、片方の卵管の機能を失う事になりますので、その後の妊娠に影響を与えます。
今後、妊娠を希望しているのであれば早期に発見をして治療を受けることが大切です。

手術方法は?

卵管圧出術

比較的胎嚢が小さいタイミングで選択される方法で、腹腔鏡下手術で、卵管内の胎嚢を鉗子などで絞り取る形で排出します。

卵管線状切開術

腹腔鏡下手術で卵管を切開して胎嚢を除去し、切開部分を塞ぎます。

卵管切除術

胎嚢が肥大化した部分を卵管ごと切除します。
進行具合によっては開腹手術が必要になる場合もあります。
卵管を残す「温存手術」に対して、卵管ごと切除するこの方法は「根治手術」と呼ばれます。

費用や入院期間はどのくらい?

どの程度進行していて、どんな治療を受けるのかによって費用は変わってきます。
保険が適用される腹腔鏡下手術の場合で、15万円程度かかりますし、症状が重く、開腹手術が必要な場合には、30万円程度かかることもあります。
自己負担額が大きいので、高額医療制度を利用することが出来、後ほど払い戻しを受けられます。

腹腔鏡下手術であれば5日程度の入院が必要です。
開腹手術の場合には回復期間が長くなるので10日程度入院する必要があるようです。
また、退院後も1ヶ月程度は安静にしておきましょう。

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