2017.06.02 Fri 更新

知らないうちに感染してた!女性がかかりやすい性感染症についてまとめました。

良いイメージのない性感染症は、主に性的接触によって感染するので、ごく少数の方が感染しているイメージがありますよね。 ですが、私達が気づいていないうちにいつの間にか感染していることがあります。 今回は、「女性がかかりやすい性感染症」についてご紹介します!

治療方法

女性がかかる性病はいくつかあり、中でも最も多いと言われています。
「クラミジア・トラコマチス」という微生物に感染し、発症します。
患者数は報告されているだけでも年間で2万人を超えているのだとか…。
このクラミジアは、尿道や子宮頸管の分泌物の中に潜んでいることが多く、性行為による接触によって主に生殖器に感染します。性行為の多様化によって咽頭や肛門でも感染する可能性があります。気をつけてくださいね。

女性がかかりやすい性感染症「性器クラミジア感染症」

感染する病原体によって様々な種類があり、現れる症状も異なります。
初期症状が現れにくいものもあるので、自覚症状がないまま性行為に臨むと相手に感染させてしまうこともあります。
また、感染しているのに適切な処置をとらずに放置していると、不妊症等の様々な後遺症を残してしまう危険性が高いとされています。

性感染症は、性的な接触で感染する病気の総称です。
細菌やウイルス、微生物等の病気の原因になるものを含でいる精液や血液が、性行為によって性器や口、皮膚に接触し、体内に侵入することで発症します。

性感染症とは?

女性がかかりやすい性感染症「性器ヘルペス」

妊娠中にクラミジアに感染すると、「絨毛膜羊膜炎」が起こり、子宮の収縮が促されてしまい、流産・早産の原因になることがあります。
また、出産で赤ちゃんが産道を通る最中に、赤ちゃんがクラミジアに感染してしまう事があります。
赤ちゃんがクラミジアに感染すると、約25〜50%の割合で「新生児結膜炎」を発症してしまったり、約10〜20%の割合で「新生児肺炎」を発症します。
命の危険はあまりないとされていますが、赤ちゃんに負担が大きくかかることもあるので、適切な時期に検査を受ける事を怠らないようにしましょう。

妊娠中になってしまったら?

マクロライド系の抗菌薬で治療します。
妊娠中は母体や胎児への安全性を考えて、ジスロマック(アジスロマイシン)ややテトラサイクリン系、ニューキノロン系の治療や行われるとされます。

妊娠中になってしまったら?

抗ヘルペスウイルス薬を使用します。
細胞の中でウイルスが増殖するのを抑えて、健康な細胞にウイルスの感染を予防する働きがあります。
また、そのときの症状にあわせて、痛み止めや抗生物質、ビタミン剤等も処方されるようです。

治療法

ヘルペスウイルスが感染し、皮膚に水ぶくれや発疹が現れる病気です。
ヘルペスウイルスは、特に口の周りに感染すると「口唇ヘルペス」に、性器に感染すると「性器ヘルペス」を発症します。
性器ヘルペスは、陰部やお尻に発疹や水ぶくれが現れます。
外陰部に疼くような痛みを伴います。
また、水ぶくれが破けてしまうと、患部がただれているのではないかと思うくらいの激痛が起こるようです。

流産や早産を引き起こす可能性があるようです。
出産のときに発症していれば、産道感染を起こして赤ちゃんが「新生児ヘルペス」にかかる危険性が高くなるため、帝王切開での出産を選択する方が多いようです。
新生児ヘルペスとは、肝・肺・副腎・中枢神経系等の臓器を含む全身、もしくは、皮膚・口腔粘膜・目・中枢神経等を含む部分的な場所にヘルペス感染症の症状を引き起こしてしまうようです。
この新生児ヘルペスは、治療せずに放置していると約80〜90%の赤ちゃんは死亡してしまう大変危険な病気なので、注意が必要です。

「淋菌」という細菌による性感染症です。
主に性行為で感染します。淋菌によって、男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎を発症することがあるとも言われています。
クラミジアと同じく、近年の性行為の多様化によって咽頭や直腸でも感染する可能性があります。
気をつけてくださいね。

女性がかかりやすい性感染症「淋病(淋菌感染症)」

以前まではペニシリンが特効薬として使用されていましたが、近年の淋菌は進化してしまい、ペニシリンの耐性ができてしまったようで、あまり効果がないとされています。
現在では、抗生物質である「セフトリアキソン」「セフォジジム」「スペクチノマイシン」が使用されているようです。
尿道炎や子宮頚管炎の症状は、1回だけの投与で完治するそうですよ。

治療方法

妊娠中になってしまったら?

妊娠中に淋病に感染してしまうと、卵管や子宮内膜に炎症を起こし、早産や流産を起こしてしまう危険性があります。
また、出産のときに発症していれば、産道感染を起こしてし、目や関節、血液の炎症を起こしてしまうことがあります。
このまま治療せずに放置していると、赤ちゃんが失明してしまうこともあるようです。

いかがでしたか?
性感染症にかかっていることが判明すると、ショックを受けてしまいがちですが、性感染症は身近な病気です。
性交渉の経験をしたことがあれば誰にでも発症する可能性があります。
かかっていないと思っていても気づかない間に感染していることがほとんどなので、性行為をして何か違和感を感じたりしたら検査を受けるようにしてくださいね。

まとめ

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