2016.08.11 Thu 更新

危険な脱水症!赤ちゃん・新生児の脱水症状の見分け方、予防法

暑い季節になると「脱水症状に気をつけて!」とテレビでも盛んに呼びかけられていますね。赤ちゃんは大人よりも脱水症状になりやすいと言われているので、気をつけて見てあげなければいけません。今回は赤ちゃんの脱水症状の見分け方や予防法について詳しくご紹介します。

体液が過剰に失われる原因は以下のような原因があります。

赤ちゃんの脱水症状の原因

赤ちゃんは身体の水分の割合が多く、大人が体重の約60%であるのに対し、新生児は約80%、乳児は約70%と高い割合になっています。
また、体表面積が大きく水分の代謝が早いため、1日の必要水分量が多くなっています。
腎機能が未熟で腎臓での尿濃縮能が低く、尿中への水分喪失が多いという要因もあります。

脱水とは、なんらかの原因で体内の水分と電解質が失われ、体液が欠乏した状態のことです。
人間は体内の体液量の数%が失われるだけで脱水症状を起こし、放置すると生命に関わります。
大人でも注意が必要ですが、赤ちゃんは大人よりも脱水症になりやすいのです。

脱水症とは?赤ちゃんが脱水症になりやすい理由

軽度~中度の脱水症状の場合

赤ちゃんは自分の言葉で不調を伝えることができないうえ、自分で水を飲むことも出来ないので、ママやパパが様子から判断するしかありません。
脱水症を見分けるポイントは以下の項目です。

赤ちゃんの脱水症の見分け方

脱水症状は外出している時だけではなく、家の中やドライブ中の車内で起こることもあります。

・多くの汗をかいている
・下痢や嘔吐をしている
・高熱が続いている

最初にチェックできるのは唇や舌など口内の乾きです。
見た目で分からなければじかに触ってみましょう。
おしっこの観察も大切です。
十分に水分を飲ませているつもりでも、おしっこの回数が少ないようなら、水分補給が足りていないということです。
その場合は多めに与えるようにしまよう。

・汗が出ない
・泣いているのに涙が出ていない
・おしっこが出ない、出ても少量
・目がくぼむ
・頭頂部の大泉門が陥没している
・皮膚に弾力がな
・チアノーゼ(唇などが紫色に変色)が見られる
・ぐったりしている
・痙攣が起こる

重度の脱水症所の場合

・おしっこの回数が減る、おしっこが濃い
・便秘
・唇や口の周り、口内が乾燥している
・よだれの量が少ない
・不機嫌になる・落ち着きがない・非活発

赤ちゃんの脱水症状の対処法

できればただの水よりも赤ちゃん用のイオン飲料などを与えましょう。
なぜなら脱水症の回復には水分だけでは足りないからです。水や麦茶には電解質(塩分)が入っていないので十分ではありません。
イオン飲料がない場合は、湯冷まし1,000mLに砂糖大さじ4杯と小さじ1杯、塩小さじ1/2杯をよく溶かしたものを与えましょう。

まずは赤ちゃんを涼しい場所へ移動させ、衣服をゆるめてあげてください。
安静にできる状態が確保できたら、少しずつ水分を与えてください。
一気に大量の水分を与えると、嘔吐などを誘発して逆効果になる危険性もあります。

赤ちゃんの脱水症状の予防法

重度の脱水症状が現れている場合はすぐに救急車を呼びましょう。
放置すると命に関わる危険があります。
特にチアノーゼや痙攣を起こしている場合は非常に危険な状態です。

大人が平気な環境でも赤ちゃんは脱水症状を起こしてしまうことがあります。
万が一のこともあるので、日頃からこまめな水分補給を心がけるようにしましょう。
おしっこの回数や色にも気を配ることで、赤ちゃんの体調不良を早期に発見することができますよ。
また、脱水症は大人でも危険な症状です。
暑い夏は赤ちゃんだけではなく、自分自身の体調にも十分きをつけてくださいね。

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