筋性斜頸がなぜ起こるのかはまだはっきりとわかっていません。
出産時に首に力がかかる事で筋肉が傷つくから、母体の子宮内や神経に何かしらの原因があるからなど、いくつかの説があるようです。
筋性斜頸って何で起こるの?
しこりの大きさは生後2〜3週間頃がピークで、その後少しずつ小さくなることが多いようです。
あまりしこりが大きくならないと、それまでママは気づかずに1ヶ月検診で指摘を受けることもあります。
筋性斜頸による首のしこりは、生後4〜5日から出来ることもあり、生後すぐに気がつくことが多いです。
一旦出来たしこりは、2〜3週間ほどかけて大人の親指くらいの大きさになります。
「胸鎖乳突筋」という筋肉に、何かしらの刺激が加わることで強張りしこりが出来ることで、首がしこりの方に曲がっている状態を「筋性斜頸」と言います。
いつも首をかしげている状態に見え、意識的に違う方を向かせようとしても、痛くてそちらを向くことが出来ません。
筋性斜頸って何?
筋性斜頸は生後3ヶ月頃までに自然に治ることが多いようです。
1歳までには約90%が自然治癒する病気ですので、ホームケアを続けながら様子を見るようにしましょう。
1歳頃まで自宅でのケアを続けても筋性斜頸が治らない場合は、2〜3歳頃に腱を切る手術を行うこともあります。
治療方法は?
出産時に起こる外傷のようなもので、頭が出てくる時に筋肉が強く引っ張られることによって、筋肉の組織が破れたり出血したりする事があります。
それが元となってしこりが出来、一定方向を向くようになるのです。
しこりがない方に赤ちゃんが興味を示すように、明るい窓、オルゴール、メリーなどがくるように寝かせてみましょう。
また、しこりがない方から授乳をするときには、しこりがない方をママ側にして抱くようにして授乳するのがオススメです。
筋性斜頸の赤ちゃんはどちらかにしか向けないので、頭の形がいびつになりやすいものです。
しかし、赤ちゃんのうちに頭の形が変形していても、成長によって少しずつ治まっていきますので、ホームケアを続けながら様子を見てくださいね。
ホームケアの方法
自然治癒後や手術で治った場合でも、成長するにつれてまたしこりが現れて筋性斜頸が再発する可能性もあります。
首がすわってきたら、できるだけ腹ばいにしてあげたり、首から背中全体にバスタオルなどをあて、向く方向を変えてあげたりするようにしましょう。
神経質になりすぎる必要はありませんので、気がついた時に向きを直してあげるようにしましょうね。
いつもと変わった様子が見られたり、1歳頃になっても治らない場合には小児科や整形外科を受診してみてくださいね。
生まれてすぐに筋性斜頸の症状が見られる場合でも、そのほとんどは1歳ころまでには自然治癒します。
命に関わるような病気でもありませんので、あまり心配しすぎずに出来る範囲でのケアを続けながら読み守ってあげてくださいね。