2017.06.26 Mon 更新

妊娠中の授乳は流産リスクが高くなる?妊娠初期に断乳すべき?

妊娠中に上の子の授乳をどうするかは、二人目妊娠ならではの悩みですよね。「妊娠中の授乳は、流産を引き起こしやすい」という噂を聞いて不安を感じるママも多いのではないでしょうか?そこで今回は、本当に授乳が流産の原因となるのか、妊娠中に授乳するポイントや卒乳についてまとめました。

妊娠したら、授乳は止めた方が良いの?

切迫流産や切迫早産の可能性があれば、授乳を止めるように指導されることが多いようです。

また、妊娠後期に授乳によって子宮が収縮すると早産を促す可能性もあります。
「妊娠中に授乳をしていいかどうか」はお医者さんや助産師さんによって意見が割れるところですが、「基本的には妊娠中でも授乳していいが、きちんと妊婦健診を受けて、切迫流産や切迫早産が疑われるかどうかを診断してもらう」必要があります。

授乳をすると、乳首から受ける刺激によって子宮収縮を促すホルモン「オキシトシン」が分泌されます。
通常は産後に子宮を回復させるために必要なホルモンですが、妊娠している場合は注意が必要です。
特に妊娠初期は、胎盤が形成されるなど胎児の細胞の成長が著しい時期なので、子宮が収縮するとお腹が張ったり痛みを覚えたりすることがあります。

妊娠中の授乳は流産しやすいの?妊娠初期は危ない?

1歳以降

1歳前であればまだ1日に5~6回は授乳をしていることも多いので、いきなり断乳しようとすると子供がとまどってしまうでしょう。
搾乳したおっぱいをあげる、夜間断乳を始めるなど工夫する必要があります。

1歳未満

WHOの指導では、2歳を過ぎるまでは授乳をした方が良いとしていますし、ママも母乳育児を続けたいと願っていて、赤ちゃんも欲しがるときは続けてあげるのがおすすめです。
妊婦健診の際に、お医者さんに特に止められていなければ、続けても良いでしょう。
しかし、お医者さんからストップがかかったときには、やめるという選択をしなければいけません。
妊娠したときに上の子がどれくらいの月齢なのかによって、断乳方法は異なります。

おわりに

妊娠中の授乳による流産や早産の危険は、子宮収縮の促進によるものだけではありません。
夜中の授乳で寝不足になり疲れがたまるのは、妊婦さんにとっては好ましくない状態です。
体調を崩す原因にもなるので、できるだけ授乳は昼間だけにしましょう。
また、お腹の張りや痛み、出血などがある場合の授乳は厳禁です。
直ちに哺乳瓶でのミルクに切り替え、すぐにお医者さんの診察を受けてくださいね。

妊娠中の授乳の注意点

1歳を過ぎていれば必要な栄養はほぼ離乳食や幼児食から摂れているので、そろそろ完全な断乳を考えてもいい頃です。
しかし、授乳によって精神的な安定を感じている子も多く、ある日突然断乳してもうまくいかないことの方が多いものです。
そこで、子供にもママにも無理のないよう、少しずつおっぱいから離れるための授乳方法を実践してみましょう。

子供にとって、ママのおっぱいは心地良いものです。
残り少ない上の子との二人だけの時間を大切にしながら、子供がなるべく笑顔で卒乳できるよう進めていけるといいですね。

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