2016.04.01 Fri 更新

急性妊娠脂肪肝って?妊娠中になると危険!原因や症状、予防法について

急性妊娠脂肪肝という病気、あまり聞き慣れない人も多いかもしれません。この病気は、妊娠中の、特に妊娠後期において、肝臓の周りに脂肪が溜まってしまい脂肪肝になり、母子ともに危険な状態になってしまうという怖い病気です。ここでは、急性妊娠脂肪肝の原因や症状、予防法についてご紹介いたします。

急性妊娠脂肪肝の原因は?

急性妊娠脂肪肝にかかってしまった場合、妊娠を終わらせないと肝不全を引き起こす場合がありとても怖い病気です。
肝不全はひどくなるとさまざまな臓器に障害が発生してしまい、放っておくとやがてママも胎児も死亡してしまいます。

急性妊娠脂肪肝はおおよそ10000人から15000人に1人に発症するといわれている、とても稀な病気です。
肝臓に脂肪が蓄積されてしまい肝機能が上手く働かなくなってしまいます。妊娠中でも、特に後期の発症が多くみられるようです。急性妊娠脂肪肝は通常の脂肪肝とは異なり、急速に脂肪が蓄積されてしまうので、より注意が必要です。

急性妊娠脂肪肝とは?

急性妊娠脂肪肝、その症状は?

通常であれば細胞内に存在するミトコンドリアは脂肪酸を取り入れエネルギーを取りだし、そのエネルギーを筋肉や脳など全身へ送ります。しかしこのミトコンドリアに異常が起こり脂肪酸が全身へ送られなくなってしまい肝臓にたまってしまうとされています。
現状、急性妊娠脂肪肝になってしまった場合は妊娠を終了させるしか治療の方法はないようです。
お母さんに余裕がある場合は経膣分娩が行われることもあるようですが緊急の場合は帝王切開になります。
また出産後も血液が止まりにくくなっている場合や他の臓器への影響は出ていないかなどの注意が必要となります。

急性妊娠脂肪肝の原因ははっきりと分かっていません。
考えられるものとしてはミトコンドリアなどの異常により脂肪酸が処理できなくなってしまうことや、また妊娠による女性ホルモンバランスによるものがあげられているようです。

まず現れるのが倦怠感や食欲の低下、頭痛、吐き気、嘔吐、のような胃腸の風邪に似た症状です。
またみぞおちに強い痛みを感じる場合もあります。
そして次第に肝機能の障害や黄疸が見られるようになり急激に体重が減ってしまいます。
早期に治療しなければ肝不全になり、ひどくなると脳炎や膵炎、腸管の出血などさまざまな臓器に障害が発生してしまいます。
またお母さんの血液が中性から酸性へ傾いてしまう代謝性アシドーシスという合併症が起きる場合もあり、これにより胎児の血液のバランスも崩れてしまい危険な状態になってしまうようです。

急性妊娠脂肪肝の治療は出来るの?

急性妊娠脂肪肝の予防は可能?

残念なことに、現在、急性妊娠脂肪肝の治療法には特別なものがありません。
発症してしまった場合、妊娠を終了させることが一番の治療方法になり、緊急で出産をする必要があります。母体に少し余裕がある場合は経膣分娩になり、緊急の場合は帝王切開で出産します。
その他、入院して経過を観察したり、肝臓だけでなく他の臓器にも支障が出る多臓器不全の可能性がある場合は集中治療室で治療を行うこともあるようです。

予防法についても、残念ながらはっきりとしたものが見つかっていないのが現状です。妊娠後期に、みぞおちに強い痛みを感じたり、急激に食欲不振になってしまった場合は、すぐに病院を受診するようにしましょう。
急性妊娠脂肪肝の対応で一番大切なのは、早期発見です。ママと赤ちゃんの命の危険性が高い病気なので、違和感を感じたら病院へ!

母体や赤ちゃんへの影響は?

これまでの紹介の通り、妊娠を早急に終わらせないと、母子ともに死亡してしまうことがあるとても危険な病気です。
母親の血液の環境が中性ではなく、酸性に傾いてしまう事があり、それが胎児にも影響し、胎児の血液中の酸性、アルカリ性のバランスをも崩してしまいます。
そうなると胎児には重大な影響が発生することが考えられますので、早急に出産させないといけない事態になります。
ちなみに、母体死亡率は18%、産まれた新生児の死亡率は、23%位です。以前は85%と高い確率でしたが、今は早期発見や治療の仕方により改善されつつあります。

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