ベビーパウダーは主成分の「コーンスターチ」や「タルク」などが滑りがよいので、摩擦を軽減してくれサラサラとした肌触りになります。
赤ちゃんのお肌は敏感で、摩擦ですぐに傷がついてしまうため、衣服やオムツで擦れることによりおこるかぶれなどの肌トラブルを起こりにくくしてくれます。
摩擦軽減効果
肌の表面に塗布すると、粒子によって表面積が増え、肌の余分な水分を吸い上げます。
そのため、肌表面の水分や熱が放出されて、肌をさらっと乾燥させる効果がります。
赤ちゃんの肌には汗腺が多く、汗が残っているとあせもなどが出来る原因になります。
そのため、首回りや耳の後ろ、足首など、汗が乾きにくい部分にベビーパウダーをはたき、使用されていました。
肌を乾燥させる効果
ベビーパウダーというのは粉末上で、赤ちゃんや子供のあせもやかぶれ、ただれなどのお肌のトラブルを防ぐために塗布されるものでした。
以前はお風呂上がりの赤ちゃんに使うのが当たり前と認識されていたため、その役割について詳しく知らずに使われていた方も多くいたのではないでしょうか。
その効果としては、2つあります。
ベビーパウダーの役割
アスベスト含有の製品が一部あったため
肌が敏感な赤ちゃんには、有用なものと思われるベビーパウダーですが、最近は使用しないほうがよいと言われることも増えてきました。
その理由というのは幾つかあります。
ベビーパウダーが使われなくなった理由
ベビーパウダーの粒子はとても細いものです。
そのため、粒子によって赤ちゃんの汗腺が塞がってしまい、皮膚呼吸を阻害してしまう可能性があると言われています。
汗腺がつまってしまう恐れがあるため
ちなみに現在国内メーカーのベビーパウダーにはアスベストを含ま無いタルクが使用されているため、危険性はないとされています。
ただ、上記のイメージが残り、使用を控えるお母さんも未だいらっしゃるようです。
1986〜1987年に海外製ベビーパウダーのタルクを主成分にしたものに発がん性物質のアスベストが含まれていることがわかりました。
これにより、「ベビーパウダー等の品質確保に関する検討会」を発足し、原材料の規制という対応を行いましたが、
その頃、ベビーパウダーを控えるという世の動きがあったようです。
汗腺の数は3歳頃までの気温などの環境に影響されると言われています。
これは、暑い地域におり汗をよくかく子供は汗腺が発達しやすく、逆に寒い地域におり汗をあまりかかなかった子供は汗腺自体が少なくなるので、体温調節の機能が十分に発達しない可能性があるようです。
風呂上がりなどに赤ちゃんの肌が濡れた状態にベビーパウダーを叩くと、粘り気ができてしまい、湿気たパウダーが肌のくぼみなどに残ってしまう場合があります。
そのくぼみで雑菌が繁殖してしまうため、肌荒れやかぶれが起こってしまうと言われています。
湿ったパウダーにより菌が繁殖してしまうため
環境によらず、汗腺がつまってしまうということは必要な汗を掻くことができなくなるため、体温調節機能の発達に影響を与えるリスクがあります。
ベビーパウダーは細い粒子状担っているため、首回りや首の後ろに使うと赤ちゃんが吸い込んでしまうことがあります。
これにより、呼吸器系の疾患につかがる危険性があると言われています。
赤ちゃんがベビーパウダーを吸い込んでしまう危険性
代替商品が出始めたため
赤ちゃんのお肌ケアとして、ベビーパウダー以外に、ベビーローションやベビーオイル、ベビーワセリンなど肌を乾燥させない保湿を目的としたものが出てきた背景もあり、使われなくなったといわれています。
必ずしも使わ無いほうがよいと決め付けるのではなく、赤ちゃんそれぞれのお肌の状態によって、ベビーパウダーやベビーローション、ベビーオイル、ベビーワセリンなどを使い分けて行けると良いですね。
また、ベビーパウダーは正しい使用方法を理解しておかなければ効果がありません。
どの製品にも使用方法については、説明書などがありますのでよく確認するようにしましょうね。
あくまで、肌が弱い赤ちゃんへのかぶれ予防としての使用は良いと思いますが、かぶれ自体を治す治療薬ではないことは認識しておくべきだといいます。また、国内メーカーのベビーパウダーに関して言えば、汗腺がつまってしまうほど粒子が細いものはなく、刷り込むようにしないと詰まることは考えにくいそうです。
吸引に関しても、吸い込まないほうが良いが、吸い込んだ時にむせることはあっても、医学的に呼吸器系に疾患が出る原因になるとは証明されてい無いようです。