2017.09.13 Wed 更新

胃腸炎が治った後などに赤ちゃんに起こりやすい腸重積症について

赤ちゃんはいろいろなウィルスをもらってよく体調が悪くなるもの。免疫をつくるために必要なことですが、治ったと思ってもすぐまた次ときりがありません。 ただ、ウィルス性胃腸炎などが治った後に起こる腸重積症というのは、治療が遅れると腸の一部が壊死してしまい、重篤な症状にいたる可能性もあり、早く治療する必要があります。 本日は胃腸炎が治った後などに赤ちゃんに起こりやすい「腸重積症」についてご紹介します。

また、周期的に腹痛が起こるため、激しく泣いたり、顔色が悪くなったりしますが、しばらくすると痛みが引くため泣き止みます。その後5〜15ふんで、再び腹痛が起こる事が多く、泣き始めます。
これを繰り返すことも腸重積症を疑い受診するめやすとなるでしょう。
その他、いちごジャムのような血便がみられることもありますので、血便がないかはおむつ換えのときにチェックするようにしましょう。

実際に腸が潜り込んでしまったところがわかるわけではありませんから、赤ちゃんの様子から周りの人たちが気付いてあげなければなりません。
目に見える症状としては、初期の段階では赤ちゃんの機嫌が悪くなったり、ぐずりだしたりするようになります。
次に、周期的な激しい腹痛のほか、嘔吐や血便などが起こります。
赤ちゃんの様子としては、顔色が悪く顔面蒼白になって、不機嫌になります。

腸重積症の症状

よくあるのは、回腸と言って盲腸近くの小腸の終わり部分が大腸に潜り混んでしまうというものです。
もし治療が遅れると腸の一部が壊死してしまい、重篤な症状にいたる可能性もあり、一刻早く治療する必要があります。

腸重積症とは、腸の一部が他の腸の中にもぐりこんでしまう病気です。
潜り込んだ腸は望遠鏡を閉じたときのように2週にも3重にも折り重なってしまい、血液が止まる事で壊死を引き起こす可能性があります。
子供から大人までどの年代でも発症するものですが、生後3ヶ月〜2歳頃に発症することが多い病気でもあります。
日本小児外科学会によると、女の子より男の子の方が2倍くらい多く発生すると発表されています。

腸重積症とは

腸重積症の治療には、注腸整復という方法が用いられます。
これは、肛門から腸へと空気や造影剤などのレントゲン写真に映る物質をいれて、腸が重なり合ってしまった部分を膨らませることで、腸管を元の位置へともどします。

腸重積症の治療

腸重積症は、治療が遅れると危険ですので、これらに似た症状が現れた場合にはすぐに病院を受診するようにしましょう。
夜間や休日でも救急病院へ連れて行くようにしてください。

腸重積症は早急に対処しなければ腸が壊死してしまう可能性もあり、怖い病気です。
ただ、現れる症状がはっきりしているため異変に少しでも気付いたら、腸重積症を疑いすぐさま受診するようにしましょう。
赤ちゃん異変に気付けるのは、お母さんやお父さん、周りの人だけです。
普段から赤ちゃんの体調変化には気付けるようにしておきましょうね。

まとめ

症状の程度にもよっても変わりますが、24時間以内に注腸整復を行えば、ほとんどの腸重積症は治ると言われています。
もし対処がおくれ、壊死した場合は、開腹手術が行われます。
潜り込んだ腸を押し出した上で、壊死した部分を切除し正常な腸同士を縫合します。
この場合、一般的10日以上入院することにもなりますので、本当に早急に治療を行うことが必要なのです。

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