2016.04.19 Tue 更新

妊娠中の歯周病って危険なの?原因や症状、予防法について

歯茎や歯の根の骨を蝕む病気「歯周病」はご存知の方が多いと思います。でも、妊娠に歯周病は関係ないと思われている方が多いようです!しかし、日本人の8割もの人がかかると言われているこの歯周病は、実はお母さんやおなかの赤ちゃんにも大きな影響を与えるのです。そこで、歯周病と妊娠の関係や原因、予防法や治療法についてまとめてご紹介いたします。

妊娠中はつわりの影響等もあり、口内環境が悪くなりやすいんです。
これに加え、女性ホルモンを利用して増える菌もいる為、歯肉炎を引き起こしやすくなります。
これを妊娠性歯肉炎といいます。

妊娠とどんな関係があるの?症状は?

細菌の塊(プラーク)により口内が炎症を起こしたり、歯茎が腫れたりして最悪の場合、歯が抜け落ちてします病気です。
歯が抜けてしまうと、噛む力が弱くなり、食べられるものの種類が限られてしまいます。歯を失うことは、生活に大きな影響を与えますので、しっかりと予防しましょう。

歯周病ってよく聞きますよね。
なんとこの歯周病、日本人の約80%(成人)がかかっているんです。
しかしきちんと歯周病のことをしっている人はどれくらいいるでしょうか?
歯周病とは、ある日突然症状が出る訳ではなく、徐々に少しずつ進行していきます。

歯周病とは

先述したように、まず女性ホルモンが関係しています。
妊娠中は血液中の女性ホルモンが増加するので、歯周病菌の増殖を促進し炎症の元である菌を刺激するのです。

原因は何なのか

また、低体重児を出産した人と、正常体重児を出産した人の歯周病の進行程度を比較したところ、低体重児を出産した人の方が歯周病が進行していたという報告まであります。

妊娠中の歯周病をそのままにしておくと、早産の確率が早まるというデータも出ています。それはなぜか。
歯周病が悪化すると、炎症を引き起こす物質が生み出されます。
その結果歯周組織が破壊され、さらに炎症を引き起こす物質の中の血中濃度が高くなると、胎盤を刺激します。そうすると体は、出産の準備が整ったと勘違いしてしまい、早産を引き起こす可能性に繋がるのです。

まず大前提として、口内を清潔に保つ事です。
また体の調子が良い時に、歯磨きは行なうといいでしょう。
小さい歯ブラシで優しく、リラックスして行なうと尚良いです。

予防法や治療法

またホルモンバランスの変化等で口内が酸性になり、虫歯も出来やすくなります。
つわりできちんと歯磨きができない時期が続いたり、嗜好の変化によりそういう時期に限って、歯に良くない食べ物を好んで食べるようになったり、だらだら長時間にわたって食べ続ける習慣になったりすると歯周病や虫歯が進行するといった悪循環になりかねません。

さらに女性ホルモンは、主に出産前には月経時の10〜30倍にもなるといわれ、妊娠中期〜後期にかけて、妊娠性歯肉炎が起きやすくなります。
つわりによる影響もあり、つわりが酷い人は歯磨き粉の臭いに反応し、拒絶反応を示したりするので、十分なブラッシングが出来ずに口内の菌が増殖することへ繋がります。

下を向いて歯ブラシを下に当てないようにすると、比較的嘔吐感を感じずに行なえます。
歯と歯の間の細菌もしっかりと除去しましょう。
歯ブラシだけではなかなか落ちにくいものもありますので、その際はデンタルフロスを使用して隅まで除去するようにしましょう。

出産後も油断は出来ません。
歯周病は20代より30代後半を過ぎると重症化することが多い病気ですし、近年の出産年齢と重なる部分が多いので、年齢的にも注意が必要になってきます。
ですから、出産後にも細菌を取りに歯医者さんへ行くことをオススメします。

また念のためやもし歯周病の疑いはある場合は、早めに治療を行いましょう。
妊娠後期になってからの治療は、仰向けがキツいので、早めに歯医者さん行くようにしてください。
治療を受けるのに最適な時期は、妊娠中期でしょう。
この時期は体調も比較的安定しているので、歯科治療を受けやすいです。

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