妊娠中に亜鉛が不足していると、つわりの症状も重くなりがちに…。
さらに妊娠悪阻や妊娠中毒症などに悪化する恐れもあります。
妊娠中に亜鉛を十分に補給することは、とっても大切なことなんですね。
舌の奥には味蕾(みらい)と呼ばれる味を感じる細胞があります。
この味蕾を維持するために必要不可欠な成分が「亜鉛」なのです。
ですが、体内の亜鉛が不足してしまうと、味蕾の機能が低下してしまいます。
そうなることで、味覚障害が起こってしまうのです。
亜鉛は不足すると味覚異常が起こります。
妊娠中に好みが変わる、特定の味を求める等の症状だけなら、味覚障害ではありません。
薄い味を感じられなくなる、味をまったく感じない、特定の味だけわからなくなる、口の中に何も入っていないのに何かの味を感じる、甘いものを苦いと感じる等の異常と分かる症状が現れます。
「妊娠したら何だか酸っぱいものが食べたくなった…」という方は多いですよね。
これって何でそうなるのか、ご存知ですか?
正解は「亜鉛不足になるから」なんです。
亜鉛が不足すると…!
亜鉛は肉類から穀物,野菜と色々な食品に含まれています。
中でも亜鉛を多く含む食材は牡蠣や牛肉、鶏肉、豚肉、卵、ごま、ココア、のり、ワカメ、昆布、カニ、スルメ、白米、納豆、ブロッコリー、レバー等があります。
意外にたくさんありますよね。
亜鉛を多く含む食べ物
亜鉛は「細胞分裂をスムーズに行う役割」があります。
人が最も細胞分裂を行うのはいつだと思いますか?
それは胎児のとき!
胎児のときは細胞が爆発的に分裂して増えていきます。
お腹の赤ちゃんは細胞分裂を繰り返し成長しているので、細胞分裂を促す働きがある亜鉛は大量に必要で不足しがちになるのです。
亜鉛が不足してしまうと、お腹の赤ちゃんの成長不全に繋がってしまうのです!
亜鉛不足が赤ちゃんへ与える影響
一緒に摂取して良い成分、摂取していけない成分を知っておこう!
そんな亜鉛を効率良く摂取するには少し工夫が要りますね。
その工夫について紹介します。
妊娠中は通常の1.5倍取らないといけません!
ですが、亜鉛は亜鉛単体だと体内への吸収率が悪い特徴があります。
また、体外へ排出しやすいのです。
亜鉛を摂取するには
特に牡蠣には亜鉛が多く含まれているんです。
ですが、日常的には食べることができません。
日常的に食べることができ、安価で手に入り、亜鉛が多く含まれている食べ物はなんでしょか?
正解は「のり」です。
ご飯のお供にも最適なものなので、積極的に摂っていきましょうね!
吸収率を高めてくれる成分は、ビタミンCとクエン酸です。
クエン酸には、ミネラルを吸収しやすい形に変えてくれる作用があります。
ビタミンCとクエン酸は積極的に摂っていきたいですね。
サプリメントでの摂取もオススメです
逆に摂取していけない成分は、フィチン酸、ポリリン酸等です。
亜鉛の吸収を妨げる作用があります。
聞きなじみのないこの成分は、インスタント食品、加工食品、スナック菓子に含まれています。
健康的なバランスの摂れた食事を心がけていきましょうね!
いかがでしたか?
自分のためだけではなく、赤ちゃんの発育のためにも、亜鉛をしっかり摂ることは大切なことです。
亜鉛も工夫次第では取り入れやすい成分です。
参考になれば幸いです。
亜鉛不足が気になるときは、食べ物からの摂取にこだわらず、サプリメントからの摂取も検討してみて下さい。
不足しがちな亜鉛を摂取するには、「食べ物」だけではどうしても限界があるんです。
サプリメントを数ヶ月間使用すると亜鉛不足が解消されてきます。
そうなったらサプリメントの使用をやめ、食べ物から摂取をしていくようにしましょう。