和痛分娩の方法
医学的な取り決めがない状態なので、医療機関によってまちまちです。
同じ方法でも「和痛分娩」と呼ぶ病院もあれば「無痛分娩」と呼ぶ病院もあるのです。
事前に自分の通っているor通う予定の病院にしっかり聞いておきましょう。
和痛分娩の規準・無痛分娩との区別
和痛分娩とは、麻酔や呼吸法などで痛みを和らげる処置を行いながら分娩する出産方法のことを言います。
痛みの量は麻酔の量や個人差で決まるので、痛みが全くなくなるわけではありません。
日本で和痛分娩を選択する妊婦さんは2%ほどと言われており、まだ主流とは言えませんが、新しい出産スタイルとして注目を集めています。
和痛分娩とは?
和痛分娩のメリット
また、陣痛のピーク時に「筋肉注射」をして筋肉を和らげる方法もあります。
その他に、「麻酔ガス」や「鎮痛薬」、ラマーズ法やソフロロジー法などの「呼吸法」もあります。
針や注射と聞くと痛いイメージがありますが、陣痛でほとんど気にならないそうなので安心してください。
方法は医療機関によって異なります。
よく使われるのが「硬膜外麻酔」という方法です。
チューブを背中に針で差して麻酔を入れます。日本で行われるのは硬膜外麻酔がほとんどですが「点滴麻酔」という方法もあります。
こちらは静脈から麻酔薬を入れます。麻酔をするタイミングも医療機関によって異なり、出産直前に打ってもらったため陣痛はしっかり経験したというケースもあるようです。
自分で産んだことを実感できる
痛みで無駄に力をいれてしまうことがなくなるのでママの負担が少なくなります。
母体への無駄な負担が少なくなり産後の回復が早くなる
痛みに対する不安や恐怖が薄れ、純粋にお産を楽しむことができたという声があります。
痛みによる不安や恐怖が軽くなる
麻酔で意識が無くなったり、完全に痛みが無くなるわけではないので、陣痛やいきみも経験できます。
生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこすることも可能です。
つまり、痛みが軽くなるだけで通常のお産とほとんど変わりません。
通常の出産と同じく保険適用外です。
費用は病院によって異なりますが、通常の分娩費用に5~10万円程度が追加となります。
大学病院だと20万円程度かかる場合もあります。
出産費用が通常のお産よりも高くなる
和痛分娩のデメリット
いきみができない方や子宮収縮が弱くなる方もいて、鉗子分娩や吸引分娩になる確率が高くなり、点滴よりも硬膜外麻酔の方がその確率が高いといわれています。
お産が長引いたり・吸引分娩になる確率が高まる
希望しても行えない場合もある
和痛分娩は新しい出産スタイルなのでまだ普及しているとはいえません。
しかし、近年は和痛分娩を選択するママさんも増えてきました。
和痛分娩を希望する場合は、メリット・デメリットを把握し、事前にしっかりお医者さんにしっかり相談しましょう。
日本では痛みを乗り越えてこそ母親になれるという考え方も多く根付いていますが、痛みや不安を軽減することでお産が楽しいものになったという先輩ママさんもたくさんいらっしゃるので、選択肢のひとつとしてみてくださいね。
まとめ
全ての医療機関で行っている出産方法ではないため、病院を探すのに苦労することもあります。
また、和痛分娩が可能な医療機関で希望しても、赤ちゃんの状態やママの状態によってはできない場合があります。