2016.05.31 Tue 更新

授乳中に乳腺炎に!!しこりがとれない時にはどうすれば良いの?その対処法や原因まとめ

授乳中にしこりが痛くなる、「乳腺炎」という病気があります。しこりを解消するには、赤ちゃんに吸ってもらったり、飲み残しを搾乳するのが一番ですが、悪化してしまうと腫れてしまったり、発熱してしまうことがあります。もしもの時のために、「乳腺炎」について知っておきましょう。

化膿性乳腺炎

母乳が乳腺に詰まって炎症を起こす乳腺炎です。
乳管の狭い初産の方や、断乳・卒乳などで母乳が供給過剰になったときに起こりやすい疾患です。
乳房全体が赤くなる、しこりができ、触ると痛む、乳頭に白く詰まった母乳が見える、微熱が出る等の症状があります。
ひどくなると、高熱が出て入院する場合も…。

急性うっ滞乳腺炎

乳腺炎とは、乳腺がつまって炎症が起こり、痛みや発熱することです。
母乳はどんどんできるのに、出ていかないで乳管に詰まっていくトラブルです。
原因は主に、ストレス・疲労・バランスの偏った食事等が原因です。

乳腺炎とは?

しこりを解消するには、「とにかく全部出すこと」が1番です。
赤ちゃんに吸ってもらうのがベストですね。
赤ちゃんはおなかが空いているときの方が量を飲むので、しこりがある方の乳房から授乳するようにし、角度や姿勢を少しずつ変えて、まんべんなく吸わせるように工夫しましょう。
その際、しこりの部分を軽く押すと、しこりの解消により効果的ですよ。
詰まりを悪化させないために、飲み残しの母乳は搾乳して出し切ってください。
母乳外来や産婦人科でマッサージしてもらうのもおすすめです。

解消するには?

乳腺炎によるしこりは、乳管が閉塞し、母乳が溜まることが原因です。
「押したりつまんだりすると動く」、「弾力性がある」、「場所によって固かったり柔らかかったりする」、等の特徴があります。
乳がんと混同されることが多いのですが、乳がんによるしこりは、押しても動かず、石のように固くごつごつしています。
また、乳腺炎のような痛みや発熱もありません。
この違いをしっかり把握しておきましょう!

乳腺炎のしこりと乳がんのしこり。どう違うの?

乳腺が細菌感染することによって起こる乳腺炎です。
乳頭にできた傷から赤ちゃんの口腔内細菌が感染して起こる場合と、急性うっ滞性乳腺炎が進行して起こる場合の2つがあります。
乳房の激しい痛みや腫れ、全身の震えと悪寒、高熱が出る、血の混ざった膿や母乳が出る、しこりができる等の症状が出ます。

もし熱が出てしまったら、マッサージや入浴は避け、すぐに病院へ行ってください。
抗生物質などを処方されたら、授乳は一時中断して治療に専念する必要があります。
薬の成分によっては、授乳を続行しても良い場合もあるので、お医者さんに確認してくださいね。

しこりが腫れて痛みや熱を持っている場合は、冷やしましょう。冷やすことで、症状をいくらか軽減させることができます。
タオル等でくるんだ保冷剤・冷却ジェルシート・濡れタオルなどを当てて冷やすのがオススメです。

対処法は?

また、入浴もしこりの解消に効果があります。
ぬるめのお湯で体をじっくり温め、乳房マッサージをしましょう。
しこりを強く押すと乳腺を傷めてしまうので、乳房全体を優しくマッサージすることが大切ですよ。
体が温まっている入浴後に授乳すると、さらに効果的です。
乳腺に雑菌が入ると化膿する恐れがありますので、授乳前後に乳首を清潔に保つことも忘れないでくださいね。

予防法は?

また、断乳や卒乳などで授乳をストップすると、母乳が供給過剰になって乳腺炎になることがあります。
突然授乳をストップすると、ママの体にも赤ちゃんの精神面にも良くありません。
無理のない範囲で少しずつ授乳回数を減らしてくださいね。
普段何ともない人でも、疲れやストレスが溜まると乳腺炎になることがあります。
できるだけ疲労・ストレスを溜めないことも大切ですよ。

母乳育児には十分な水分補給が欠かせません。
ですが、乳腺炎のときに水分をたくさん摂ると母乳が作られすぎてしまい、症状が悪化する場合があります。
控えすぎて水分不足になってしまうのも良くありません。
加減を考え、適度な量を摂取しましょう。

乳腺を詰まらせる食べ物を控えることが1番です。
甘いものや脂っこいものはできるだけ控え、野菜や魚中心のヘルシーな食事を心がけてくださいね。
どうしても甘いものがほしくなったら、脂肪分が少なく少量で満足できる和菓子を食べるようにしましょう。

いかがでしたか?
乳腺炎になってしまうと心身ともに大変ですが、もし症状が出ても対処法を知っていれば、悪化させずに済みます。
痛いと感じる前にの違和感があったタイミングで、予防法を実践していってくださいね。

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