2016.06.15 Wed 更新

頭血腫ってどんな病気?新生児に起こるの?

頭血腫は、赤ちゃんの頭にできるコブです。赤ちゃん自身は痛みを感じておらず、分娩時に頑張って産道をくぐり抜けてきた証です。自然に消えていくものなので治療は必要ありませんが、頭血腫とよく似た病気の中には死につながるものもあるので、注意が必要です。頭血腫とその類似病についてご紹介していきます。

頭血腫とよく似た病気

頭血腫とは、赤ちゃんが生まれてくるときに産道を通過し、圧迫されたことでできる頭のコブです。頭蓋骨を覆っている骨膜の一部が剥がれ、そこに血液が溜まってコブ状に隆起します。側頭部に発症することがほとんどで、前頭部や後頭部にできることもあります。
圧迫される原因はお母さんの骨盤の形や赤ちゃんの頭の形など様々なので、通常分娩でも生じることはありますが、吸引分娩(陣痛だけでは出ない赤ちゃんの頭に、丸いカップを当ててカップの空気を抜くことで吸引し分娩する方法)や鉗子分娩(トングのような専用の器具を使って赤ちゃんの頭を挟み、引っ張り出す応急処置)の際にできることが多いと言われています。赤ちゃんの頭血腫は、出産後すぐには目立たず、2~3日経ってだんだんと腫れて目立つようになります。

頭血腫とは

産瘤

頭血腫が内出血であるのに対し、皮下に体液やリンパ液がうっ血し、むくみが生じて隆起したものです。産瘤も頭血腫と同じく、産道に強く圧迫されたために発症します。触れるとぶよぶよとしており、指で押すとくぼんだままになることで頭血腫との区別ができます。
通常2~3日で体に吸収され、自然に消失します。

帽状腱膜下血腫

頭血腫の症状

頭蓋骨を帽子のように包む帽状腱膜と骨膜の間に出血が起こることを帽状腱膜下血腫と言います。産瘤・頭血腫と同じく、産道に強く圧迫されたために発症します。
出生数時間から1日で出血が進み、頭の皮下が腫れ、頭蓋骨の骨と骨をつなぐ骨縫合を越えて広がります。出血が頭全体に広がり、失血死を招く恐れがあります。

頭血腫は、出生後段々と腫れて2~3日程度で目立つようになります。触るとゴムまりのような、なかに液体があるような感じがありますが、押したあとのくぼみは残りません。コブの大きさには個人差があり、ピンポン玉くらいから野球のボール大までと様々です。赤ちゃんの頭が小さいこともあり、コブが目立ち心配になるかもしれませんが内出血なので痛みはないと言われています。
体に害を及ぼすような大量の出血でもないため、体への影響はほとんどありません。小さいものであれば1か月以内に自然に吸収されますが、大きなものはいったん骨化してから徐々に吸収されていきます。完全に消失するまでに数か月から数年かかることがありますが、自然に吸収されるので治療は必要ありません。

血腫ができることで、間接ビリルビン値が高くなり黄疸が現れることがありますが、血腫が自然と吸収されることで治まります。
しかし、まれに遷延性黄疸という生後2週間以上経っても黄疸が見られることがあります。あまり続くと核黄疸となり、脳に沈着して脳内の神経を傷つける恐れがあるので様子を見ておきましょう。

頭血腫に治療は必要?

上述したように、新生児の頭血腫には治療は特に必要ありません。個人差はありますが、生後2~3ヶ月にはほとんどの頭血腫が自然と吸収されています。
サイズが大きく、一旦骨化して吸収されるものは数ヶ月~数年と長くかかる場合もありますが、髪の毛が増えてくるとともにほとんど気にならない状態になります。未熟な赤ちゃんの体はデリケートで、感染症の恐れがあるので、原則として針や注射器などを刺して吸引などは行いません。

ただし、帽状腱膜下血腫の場合は速やかな対処が必要なので、産瘤と帽状腱膜下血腫とを見分けることが大切です。

頭血腫と言われたら

上述した通り、頭血腫は自然に吸収されるので、心配はいりません。産瘤が自然消失するまでは、感染を防ぐために、こぶ回りを清潔にしてあげましょう。
強く押したりしなければ普通の生活で大丈夫です。血が吸収されていくのゆっくり待ちましょう。

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