2016.06.20 Mon 更新

葉酸サプリって摂り過ぎるとどうなるの?その副作用と上限値について

葉酸は、血を作るとされるビタミンB群の水溶性ビタミンです。妊娠中は、胎児の正常な細胞を作るために、この葉酸が欠かせないと言われており、母体が貧血になるのを防いだり、胎児の先天性奇形となるリスクを下げてくれる効果があります。そんな葉酸ですが、過剰に摂取してしまうと副作用が起きてしまいます。用量を守って摂取しましょう。

・貧血の予防・改善
・肌荒れの予防・改善
・母乳の出が良くなる
・動脈硬化による高血圧や心疾患の予防
・心臓病の予防
・糖尿病性神経障害の予防
・子宮頸ガンの予防
・神経管閉鎖障害(NTD)の予防
・胎児の発育のサポート
・便秘の改善

葉酸には様々な効用があります。摂取することで、以下の効果が期待できます。

葉酸により期待できる効果

葉酸は、乳酸菌の増殖因子としてほうれん草の葉から発見された栄養素です。ビタミンB群の水溶性ビタミンで、細胞の分化に不可欠な栄養素で、血を作るビタミンと言われており、他のビタミンB群、特にビタミンB12と一緒にはたらきます。妊娠中は、胎児の正常な細胞を作るために、この葉酸が欠かせないと言われており、母体が貧血になるのを防ぐ効果があります。妊娠前や妊娠初期に十分に摂取することで、神経管の先天異常の発症リスクを低下させる効果があることが近年判明しており、積極的な葉酸の摂取が呼びかけられるようになってきました。

そもそも、葉酸とは

また、葉酸を過剰に摂取してしまうとB12欠乏症となった時の診断が困難となり、発見が遅れてしまう可能性があります。
葉酸には、ビタミンB12と協力して、骨髄においての赤血球を作る造血作用があります。葉酸やビタミンB12が欠乏すると正常な赤血球を作ることができず、巨赤芽球という赤血球のなりそこないが増えてしまい、貧血を起こします。これを「巨赤芽球性貧血」と言います。
ビタミンB12の欠乏が原因の場合は通常の貧血症状に加えて下肢のしびれや運動失調などの神経症状をともないますが、葉酸欠乏の際には神経症状はあらわれないという特徴があります。
ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血の治療で葉酸を投与した場合、貧血の改善には有効ですが、ビタミンB12欠乏による神経症状は解消されません。葉酸の過剰摂取によってビタミンB12欠乏症の診断が遅れてしまい、神経症状を悪化させる原因になってしまうのです。

体に良いとされる葉酸ですが、限度を超えると体に悪影響を及ぼしてしまいます。
症状としては、発熱、蕁麻疹、かゆみ、呼吸障害などがあり、喘息などを起こしやすくなってしまいます。
妊婦の場合はお母さんの体だけでなく、お腹の中の赤ちゃんにも影響が及ぶため、赤ちゃんが喘息になる可能性が高くなると言われています。

過剰摂取すると、葉酸過敏症になってしまう!?

葉酸の一日の摂取量は、15歳以上の成人男女で200ug、妊娠中のお母さんは、倍の400ug
とされています。授乳をしているお母さんには、280ug摂るように言われています。
一日の上限は1000μgとされており、1000μgを超えると葉酸過敏症を起こす可能性があります。

葉酸の摂取上限

このように、葉酸の不足が原因で、引き起こしてしまう症状の事を「葉酸欠乏症」と呼んでいます。

・悪性貧血(ひどいめまい、立ちくらみ、息切れ、頭痛)
・口内炎や胃潰瘍
・下痢
・うつ状態
・胎児の神経管閉鎖障害(NTD)のリスク

葉酸を過剰摂取することで、前述したようなトラブルを引き起こしてしまいますが、葉酸を摂取せずに不足させてしまうと、以下のような症状が現れてしまいます。

葉酸不足で起こるトラブル

ほどほどに葉酸を摂取しよう

ほうれんそう:1.6束分
ブロッコリー:8房分
いちご:中サイズ30個分
マンゴー:3個分
納豆:7パック分

上述したように、妊娠中のお母さんの一日の摂取目安量は400ugです。この葉酸400ugというのは、食品から摂取するのであれば、

と、一日でこんなに食べなければならないので、食べ過ぎて上限を超えてしまうことはありません。過剰摂取を気にして食事制限をすることはありませんが、一日の摂取目安量に届くように摂取することも大変です。しかも、水溶性ビタミンなので調理をすることで半分以上が流失してしまうのです。
葉酸を手軽に摂取するには、サプリメントが一番おすすめです。

ランキング

ページトップへ