2016.06.25 Sat 更新

新生児の黄疸って何故できるの?その原因と対策。母乳性黄疸についても解説。

黄疸とは皮膚や目が黄色くなることです。生まれたばかりの赤ちゃんの多くは生後2~3日ほどすると「新生児黄疸」と呼ばれるものが現れます。また、母乳育児の際に「母乳黄疸」という症状がでるケースもあります。今回は赤ちゃんの黄疸の原因と対策についてまとめてみました。

母乳だけを飲んでいる赤ちゃんは、生後2週間~1ヶ月を過ぎても症状が消えない場合があり、これを「母乳性黄疸」と呼びます。母乳に含まれる女性ホルモンが赤ちゃんの肝臓の酵素の働きを弱めるため、ビリルビンの処理が遅れてしまうことが原因です。
「母乳性黄疸」は長くても1ヶ月ほどで治まります。

母乳性黄疸とは?

つまりほとんどの場合生理的なもので心配する必要はありません。
新生児にかなりの確率で現れ、遅くても生後2週間頃には消えます。
ビリルビンの数値によっては、ママだけが先に退院して、赤ちゃんの入院期間がのびることもあり、これも珍しいことではありません。

ママのお腹の中にいる胎児は、効率良く酸素を取り入れるために、血液中の赤血球が多くなっています。
しかし生まれた後は自分で呼吸できるようになるため、たくさんあった赤血球は不要になり分解されます。
この時、黄色い色素をもつビリルビンという成分が大量に生み出されるのです。

新生児黄疸とは?

これらの病気が原因になっている場合は早急な治療が必要です。
黄疸が生後24時間以内に現れたり、強く現れるので、多くの場合は退院するまでに医師から診断を受けることになります。
退院後も「黄疸が再発した」「ウンチの色が白い」などの症状が続く場合は注意が必要です。

赤ちゃんの黄疸が1ヶ月以上続くようであれば、小児科へ相談してください。これは「母乳性黄疸」ならば問題ないのですが、他の病気で黄疸が長引いている可能性もあるからです。
主な原因としては、ビリルビンが過剰にできる「溶血性黄疸」、肝臓の機能が弱いために起こる「新生児肝炎症候群」、胆汁の排泄がうまくいかない「先天性胆道閉鎖症」などが挙げられます。

1ヶ月以上たっても黄疸が治らない場合

病院では、新生児の黄疸が生理的なものか、病気によるものかを判断するため、皮膚の上からビリルビンの濃度を測定します。
血液中のビリルビンの値が15mg/dl以上(2500g以下の低出生体重児の場合は12mg/dl以上)を超え続ける場合は病的黄疸が疑われるので、血液を採取して詳しい検査をします。
母乳性黄疸かどうかを見極めるため、一時的にミルク育児に変更することもあります。

新生児黄疸の検査方法

生理的な新生児黄疸の場合は治療の必要はありません。自然に治まるのを待ちましょう。
病気が原因の場合は、ビリルビンが脳神経細胞を損傷して「核黄疸」という病気を引き起こす危険があります。
場合によっては脳性麻痺などの後遺症や、命にかかわる場合もあるので、早急にビリルビンの値を下げる治療が必要になります。

新生児黄疸の治療法

ビリルビンの値は日光や蛍光灯の光にあたると下がることが知られています。
昔は黄疸が出た場合は、血液中のビリルビン値を下げるために日光浴が勧められていました。
しかし現在では、日光浴では劇的な治療効果は見られないため、きちんと光線治療を行うことが一般的です。
光線でもビリルビンの値が下がらない場合は、体内の血液をすべて置き換える「交換輸血」が行われます。

まとめ

赤ちゃんに黄疸が出ると心配になりますが、新生児黄疸は珍しいことではなく、多くの赤ちゃんに現れます。
慌てずに落ち着いて様子をみましょう。
病気かどうかを判断するポイントは、黄疸が続いている期間・ウンチの色などです。
チェックして不安な場合は早めに医療機関に相談してくださいね。

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