これは女性ホルモンの分泌が関係しているようです。
妊娠や生理に関係するホルモンは下垂体の前から、そして陣痛や母乳に関連するホルモンは、下垂体の後ろから分泌されるようです。
体が母乳を作る必要がある時は、下垂体の後ろ側のホルモンがフル稼働していますので、その結果、前側が休憩状態となるようです。
時間が立つにつれ、前側の休憩状態が解除されていくと、生理に関するホルモンが分泌されていくので、少しずつ再開していきます。
上記で書いたように、子宮内膜が不必要だった場合には体外へ排出去れる訳ですから、妊娠をした場合は、生理は止まります。
一般的に、産後の生理はすぐには再開しません。
では、産後は何をキッカケにまた生理が再開するのでしょうか。
産後の生理再開までの仕組み
そもそも生理とは、不要になった子宮内膜の排出です。
子宮の内側は、子宮内膜という組織で覆われており、その子宮内膜は受精卵を受け入れる為に周期に応じて、少しずつ厚くなっていきます。この子宮内膜に受精卵が着床して、妊娠になります。
受精卵が着床しなかった場合は、子宮内膜は不必要となりますので、体外へ排出されます。
つまりこれが生理の出血になる訳です。
生理の仕組み
完全母乳で授乳すると生理は再開しないって本当?
ごく稀に、産後2ヶ月ほどで生理がきたという方もいらっしゃいますし、逆に1年以上経ってもまだ再開しないなんて方もいらっしゃいます。
特徴として、母乳を与えている場合、排卵が起きにくくなるので、再開までに時間がかかるのが一般的です。
生理再開までは平均14.6ヶ月といわれていますので、そんなに心配することはありませんよ。
これは個人差がありますので、一概には言い難いのですが、母乳を飲ませている飲ませていないに関わらず、産後8ヶ月頃から約70%〜80%のお母さんの生理が再開するようです。
生理開始までの時期
出産後の生理再開について述べてきましたが、生理再開後に体が冷えたりすることで、おっぱいトラブルも増えてくると言われています。
再開したのはいいものの、その他の問題が起きたりすることもありますので、しっかりと赤ちゃんの授乳の様子と、おっぱいのについて観察していきましょう。
最後に
またホルモン分泌は主に夜間に活発に行なわれるので、夜間に授乳する機会が多い方は特に、生理再開が遅れる傾向にあるようです。
逆に離乳食がはじまり、授乳の回数が減ったり卒乳を迎えた後に再開する人が多いようです。
結果、再開しないことはありませんが、授乳している間の生理再開はミルクで育児をしている方より時間がかかってしましますので、そこは十分に理解しておきましょう。
生理再開のホルモンが関係していると先程述べましたが、このホルモンというのは、プロラクチンとよばれるものです。
このプロラクチンは排卵を抑える作用があり、母乳を与えていると脳下垂体から分泌されます。
その為、プロラクチンが分泌されている期間は生理が再開しにくくなっています。
どれくらい授乳をしていると、再開しにくいのかといいますと、1日に5回以上授乳をしている場合や1回の授乳時間が10分以上の場合は、再開しないと言われています。