シナモンが妊婦に与える影響
シナモンには、抗酸化作用があり、アンチエイジングや血糖値を下げる働きがあります。
そのため、サプリメントや調味料として使われることが多いです。
血流も良くするスパイスなので、冷え症に困っている女性にも効果もあります。
主な成分はビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンのほか、ナトリウム、カルシウムです。
ミネラル分も豊富で、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン等も含まれます。
シナモンは数千年前から使用されているスパイスです。
甘い香りが特注的なスパイスです。
シナモンの効果・効能
「クマリン」は、シナモンの独特な甘い香りの元となっている成分です。
クマリンを直接、大量に食べて摂取してしまうと、肝臓機能の低下の原因になります。
特に、免疫力が低い妊婦さんは、肝機能障害を引き起こすと言われています。
クマリン
妊婦さんがシナモンを食べたとき、妊娠している身体、お腹の赤ちゃんにはどんな影響を与えるのでしょうか?
シナモンは妊娠中に過剰摂取すると、妊娠中の身体、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすと研究結果が発表されました。
影響を与える原因に、シナモン独自の成分「クマリン」と「シンナムアルデヒド」が大きく関わっています。
シナモンには種類があります。
この種類によって、影響が異なるのです。
シナモンの種類
「シンナムアルデヒド」は、シナモン特有の刺激の元となる成分です。
シンナムアルデヒドは、大量に摂取すると子宮に刺激を与え、子宮を収縮させる運動が働き、子宮出血や流産を起こす可能性が高くなってしまうのです!
また、この成分は胎盤を通じて赤ちゃんも摂取してしまいます。
お腹の赤ちゃんに、刺激を与えてしまい、心拍数の上昇等を引き起こしてしまいます。
シンナムアルデヒド
一般的に食されているシナモンは、「セイロンシナモン」と「カシア」です。
スーパー等で販売されているのは、それぞれの種類のものか、混合されたものです。
ドイツの研究所で、「体重1kgに対して0.1mgのシナモンの量であれば問題ない」と発表されました。
55kgの人だったら、55mgのシナモンなら摂取して良いのです。
普段の食生活でそんな大量にシナモンを摂取することの方が難しいですね。
シナモンの摂取量
「セイロンシナモン」は、シナモンの独特な甘い香りの元となっている成分「クマリン」の量がそれほど多くありません。
「カシア」は「セイロンシナモン」に比べると、「クマリン」の量が多いですので、注意が必要です。
妊娠前にシナモンをサプリメントとして摂取している方、妊娠中は控えるようにしましょう!
では、サプリメントやスパイスのような形でシナモンを摂取している場合はどうなんでしょうか?
サプリメント等で毎日のように飲み続けた場合、肝障害が出る可能性があります。
シナモンをスパイスとして、少量食べている場合だと、特に問題ありません。
過剰摂取しなければ問題ありませんので、シナモンを口にした人もそこまで焦らなくても大丈夫ですよ。
食べ物での摂取は安全?
シナモンを使った食べ物はたくさんあり、多くの人が好んでいます。
シナモンを使った食べ物には、「アップルパイ」や「シナモンロール」等がありますね。
お菓子などに一番シナモンが含まれているのですが、シナモンをそのまま使ったものでなければ心配ありません。
シナモンを使ったお菓子の代表である「シナモンロール」は控えるようにしてくださいね。
いかがでしたか?
妊娠中の身体には危険性の高めなシナモンですが、直接、大量に摂取した場合によってもたらせるものです。
摂取量を守れば、影響はほとんどありませんので、安心してくださいね。