2016.07.30 Sat 更新

妊娠悪阻って?つわりじゃないの?詳しく解説

妊娠悪阻とは、「つわり」の1つです。 つわりの症状が重症で治療が必要なものを「妊娠悪阻」と呼びます。 つわりの発症頻度が妊婦全体の約50〜80%で、妊娠悪阻の発症頻度は約1〜5%です。 今回は「妊娠悪阻」についてご紹介します!

妊娠悪阻の症状

妊娠悪阻とつわりは違うものと思われがちですが、大元は同じ「つわり」です。
つわりの中でも重症化し、治療を必要とするものが「妊娠悪阻」という病気に区別されます。
妊娠悪阻の発症頻度は妊婦全体の約1〜5%程度だと言われています。

「妊娠悪阻」とは?

つわりは、妊娠5週頃から16週頃の妊娠初期の間に見られる生理現象です。
吐き気や胃のむかつき等、消化器系の症状が主に現れます。
つわりの発症頻度が妊婦全体の約50〜80%です。

まず最初に「つわり」について

第1期

妊娠悪阻の症状には段階があり、第1期から第3期へと順に悪化していきます。
できるだけ早急に対応しましょう!

妊娠悪阻は、何度も嘔吐を繰り返し、ほとんど食事ができないという状態が1日中続きます。
特に重度の妊娠悪阻は、「重症妊娠悪阻」と呼ばれ、意識障害を招くこともあります。

第2期

頑固な悪心・嘔吐を繰り返す時期です。
食事をしてもしなくても、胸が苦しく嘔吐を繰り返したり胃液や血液の混じったものを吐いたりします。
この時期は、摂食障害と脱水症状を起こすことが特徴的です。
皮膚が乾燥したり口の渇きがひどくなる等、便秘になる、体重が減る、全身がだるい等の症状が見られます。
食事をしてもしなくても、嘔吐を繰り返したり胃液や血液の混じったものを吐いたり、体重が急激に減った等の症状が見られる場合は、なるべく早く病院を受診してください。

ほとんど食べられない、終日横になっている、吐いてばかりいる、フラフラして起きていられないなどの状態が続きます。
体重は非妊時より5kg以上減少してしまいます。
それだけではなく、頭痛、めまい、耳鳴り、視力障害、幻覚、幻聴といった脳神経にの症状が現れます。
適切な治療を受けずに放置していると、意識障害が起こり、母子ともに危険な状態になります。
場合によっては、人工中絶を勧められることもあるようです。

第3期

第1期の症状が更に悪化します。
身体が飢餓状態になり、尿からケトン体が検出されるようになります。
尿蛋白も検出されるようになり、代謝異常による中毒症状も見られます。
入院して治療が必要になることもあります。

妊娠悪阻の治療法

妊娠悪阻の程度によって治療法も異なりますが、「安静しながら治療を進める」というが全て基本です。
そのため、妊娠悪阻と診断された場合は、軽度であっても入院して治療をします。
入院する期間は人によって違います。
治療法は以下の通りです。

点滴で水分や栄養を補う

まずは、点滴によってエネルギー源を補給しなければいけません。
主に使用される点滴は、ブドウ糖を主成分としたものです。
それにプラスして、ビタミン剤を投与することがあるそうです。
理由は、ビタミンB1の欠乏によって発症する「ウェルニッケ脳症」を発症する可能性があるからだと言われています。

吐き気止め

赤ちゃんへの影響を考え、基本的には服用しません。
しかし、強過ぎる吐き気や、生活に支障が出る場合には病院から処方される事があります。
この場合、内服薬では、刺激が強過ぎるので漢方薬を処方されることがほとんどのようです。

病院で絶食

入院した場合、「絶食」という処置をとることがあります。
一度絶食にすることで、「何か食べることができそうなもを食べる→吐いてしまう」という悪循環を断ち切ることができます。
絶食することで、新たな吐き気が生まずに、胃壁なども治癒して胸のむかつき等を治めるという効果を生み出すのです。

「絶食」は自宅で行わないようにしましょう!
自宅で行ってしまうと、脱水を起こしてしまい、大変なことになってしまいます。
「絶食」は、医師の指示のもと入院治療として行われます。
1日に必要な水分とエネルギーを点滴で補うので、できることでもあります。

赤ちゃんへの影響

お腹の赤ちゃんには直接的な悪影響はほとんどありません。
赤ちゃんは、妊娠初期の間は成長に必要な栄養を自分で補うことができます。
そして、母体が優先的に赤ちゃんへ栄養を送るように変わるので、影響は最小限に抑えられています。

ですが、妊娠悪阻がひどくなっていき、脱水症状や飢餓状態に陥ると話が変わります。
母体が命の危険にさらされるとともに、胎児にも低体重などが見られる場合があります。

いかがでしたか?
お腹の赤ちゃんへの悪影響を過度に心配する必要はありません。
ですが、妊娠悪阻は母体や胎児を危険な状態にする病気のひとつです。
できるだけ早い治療をしてくださいね。

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