赤ちゃんに上手にゲップをさせるコツ
生後5ヶ月を過ぎると徐々に首が据わってきて、喉は大人と同じ構造に近づきます。空気も飲み込みすぎないように調整ができるようになるので、ゲップの必要性は薄れていきます。
胃の中に空気を溜めたままでいると、ミルクを吐き戻したり、お腹がパンパンに張って辛くなってしまいます。
赤ちゃんはゲップによって定期的に空気を吐き出さなくてはいけないのです。
ミルクを飲むたびにきちんとゲップをさせてあげれば、胃はミルクでいっぱいになり、スムーズに消化できるようになります。
大人にもあるゲップですが、赤ちゃんにとっては重要な役割を持っています。
赤ちゃんはおっぱいを飲むとき、息継ぎもせずにごくごく飲みますよね?
実は生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんは、喉頭蓋が大人よりも高い位置にあるので、ミルクを飲みながら同時に呼吸することができるのです。
赤ちゃんの喉の構造はミルクを飲みやすいというメリットの反面、胃の中に空気も一緒に入り込んでしまうというデメリットがあります。
そもそも何故ゲップは必要なの?
縦抱き・首の角度
いずれの方法を試す場合でもガーゼやタオルは準備して、赤ちゃんの顔の下や首周りに敷いておきましょう。
ゲップと同時にミルクが出てくる場合もあります。
ガーゼやタオルを準備
大人なら自然にゲップができますが、この頃の赤ちゃんはまだママが促してあげないと上手にゲップができません。
ミルク後のゲップは必須といえるでしょう。
丸く抱っこする
背中からうなじまでのラインをさすってあげることでゲップを促します。
下から上へ空気を押し上げるイメージでさすってあげましょう。
手のひらで軽く背中をトントンと叩く方法もあります。
さするのも叩くのも力をこめないように優しく行ってくださいね。
さすってあげる
首の角度をガスが通りやすいようにしてあげることでゲップを上手に出せるようになります。
赤ちゃんの胸がママの肩にもたれるように縦抱きをします。
首が据わっていないうちは背中の上を支えるようにしてバランスを保ちましょう。
ゲップの出やすい角度には個人差があるので、角度を変えながら探してみるのがポイントです。
大人の腕に赤ちゃんを座らせるように抱っこします。自然に赤ちゃんの背中が丸まり、赤ちゃんの足がお腹を圧迫し、ゲップが出やすくなります。
ゲップがでるまでは仰向けに寝かせるのは厳禁です。
寝返りができない赤ちゃんにとって、うつぶせも危険なのでしないようにしましょう。
右を下にして寝かせた場合でも、ゲップがでるまでは注意深く見守ってあげてください。
上の方法で効果がでないときは、赤ちゃんの身体の右が下になるように寝かせてみましょう。
胃の出口は身体の右側にあるので、右を下にすることで消化がスムーズになります。
仰向けに平らに寝かせてしまうと、ミルクを吐いた際、気管につまって窒息する可能性があるので注意してください。
横向きに、右を下にして寝かせる
赤ちゃんは首が据わって自分で頭の方向を変えられるようになる頃には、胃も発達して自然にゲップをだせるようになります。
そのため食事のたびにゲップをさせる必要はなくなっていきます。
しかし、赤ちゃんによってはすぐ吐いてしまう体質の子もいます。
吐きやすい子は生後8ヶ月~1歳頃まではゲップを促してあげる必要があるかもしれません。