2016.08.01 Mon 更新

新生児敗血症って?1000人に1人の赤ちゃんがなると言われているその原因や症状について

「新生児敗血症」は何らかの理由で血液中に菌が侵入し、増殖してしまう病気です。今回は新生児敗血症の原因や症状、治療法について詳しくご紹介します。

生後72時間以内に発症するものをいいます。
ショック、チアノーゼ、呼吸障害など、急激な経過をたどります。
B群溶血性連鎖(ようけつせいれんさ)球菌、大腸菌、インフルエンザ桿菌(かんきん)、クレブシエラ菌、リステリア菌、肺炎球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(表皮ブドウ球菌など)などの感染で起こります。

早発型敗血症

新生児敗血症は2種類に分かれます。

新生児敗血症の種類・症状

遅発型敗血症

新生児敗血症の原因

生後72時間以降に発症するものをいい、早発型と比べ、ゆっくり発症します。
・低体温・発熱・呼吸器異常・心拍数異常・血圧の低下・尿量の減少・蒼白・非活発・哺乳量の低下・けいれん、などの症状が現れますが、わかりにくいこともあります。
黄色ブドウ球菌(メチシリン耐性(たいせい)黄色ブドウ球菌を含む)、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(表皮ブドウ球菌など)、大腸菌、緑膿菌(りょくのうきん)、インフルエンザ桿菌、クレブシエラ菌、セラチア菌などの感染で起こります。

赤ちゃんが何らかの経路で細菌に感染することで起きます。

●胎内での経胎盤感染 … 結核菌、サルモネラ菌、リステリア菌など
●経産道感染 … B群溶血性連鎖球菌、大腸菌など
●出生後の水平感染 … 黄色ブドウ球菌(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を含む)、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(表皮ブドウ球菌など)、緑膿菌、セラチア菌など

早い時期の破水、胎児の周辺にある絨毛や羊膜の炎症、母体感染徴候、低出生体重児、新生児仮死、点滴や栄養チューブなどの各種カテーテル、挿管チューブなどによって感染リスクが高まります。
赤ちゃんは生まれる前にママから細菌に対する抗体をもらいますが、妊娠後期に胎盤を通じてもらうので、それよりも前に生まれた赤ちゃんは抗体を持っていません。
また、早産児は免疫システムが未熟なため、予定通りに生まれた赤ちゃんに比べ敗血症の発症の危険性が高くなります。

新生児敗血症の治療法

まずは血液検査や尿検査、髄液検査などで菌に感染しているかを調べます。
初期治療では病原体の特定を待たずに抗菌薬治療を始め、病原体が特定された段階で適切な抗菌薬に変えます。
必要に応じて免疫グロブリンも使用されます。

新生児敗血症の予後

新生児敗血症の早発型の死亡率は15~40%、遅発型の死亡率は10~20%といわれています。
低体重児であるほど死亡率が高くなります。
敗血症から回復した赤ちゃんに長期的な問題は生じませんが、細菌性髄膜炎を合併した場合は、難聴、てんかん、麻痺、知能・精神発達のおくれなどの後遺症が残ることもあります。

まとめ

新生児敗血症は生後1周間が過ぎた早産児の死亡の主な原因となっており、新生児を過ぎても小児死亡の重要な原因の一つに挙げられます。
様子がおかしい、元気がないと思ったら早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザや肺炎球菌などから発症する場合も多くあるので、予防接種は絶対に受けさせるようにしてくださいね。

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