卒業する時期
個人差はありますが、赤ちゃんは生後2~3ヶ月ぐらいで指しゃぶりを始めます。
指しゃぶりを行うことで、口の中で指の感触を学び、吸い付く力の感触を学んでいくため、赤ちゃんにとっては初めての学習でもあります。
この時期の指しゃぶりは衛生面のみ気をつけ、暖かく見守ってあげましょう。
始まる時期
赤ちゃんは教えられなくても生まれながらの本能である「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」によって指しゃぶりを行っています。
これは、口の周りに触れたものを無意識に何でも吸いつく行為のことを言います。
初めて指しゃぶりをしている時は、まだ指とは認識しておらず、触れたものに吸いつくことに集中しているだけです。次第に指や手を認識するようになり、指しゃぶりが定着するようになります。
ではこの指しゃぶり、実際には何歳ぐらいまでに止めさせたらいいのでしょうか?
指しゃぶりの始まりは?何歳まで??
お腹が空いている時
最も多いのが、眠い時による指しゃぶりです。
赤ちゃんはすぐに眠ることがなかなかできません。
指しゃぶりをしている時の原因は眠い時だけではありませんが、まずは眠気が増してきたサインだと考えるようにしてください。
眠い時
指しゃぶりをする時ってどんな時?
本能として始める指しゃぶりですが、基本的には2歳を過ぎると次第に治まっていくことが多いです。
長く続けていると上の歯と下の歯の噛みあわせに不具合が出たり、出っ歯になったりすることもあるため、2歳~3歳くらいまでには卒業することが理想とされています。
この頃に指しゃぶりを卒業しておけば、少し歯並びが乱れていたとしても自然に元に戻ることが多いでしょう。
5歳を過ぎても続く場合は、専門の医師に相談するなどの対処が必要になってきます。
指しゃぶりの対処法
もう1つは、赤ちゃんが母親の乳首を吸うと心が安らぐのと同じで、ストレスや緊張、寂しさによる不安をやわらげるための行動とされています。
指しゃぶりは赤ちゃんからの大事なサインです。心理的な抑圧がこれ以上大きくならないための安全弁のような働きをしているとされているため、無理に矯正しようとはせず子どもが安心できる環境を作れるようすることが大切です。
不安や緊張をやわらげるための行動
指しゃぶりをしているとき、お腹が空いているというサインの時があります。
自然と指をくわえて授乳の準備を開始するようになるんですね。
起きたばかりの時などに指しゃぶりをして、しばらくしてからぐずったり泣いたりした場合はお腹がすき始めたんだと考えるようにしてください。
まずはなにか問題がないかよく観察することが大切です。
赤ちゃんが不安になるような要素が生活環境に見当たらないか、もう一度よく周りも含めて見直しましょう。
よく観察する
適齢期を過ぎても放っておくと噛みあわせが悪くなったり、出っ歯になったり、指ダコができてしまう指しゃぶりの対処方をご紹介します。
不安や寂しさから指しゃぶりをしている状態を放っておくとクセになってしまいます。指しゃぶりが頻繁になってきたら、とにかく一緒にいてあげることが大切です。
抱きしめたり、手を握る、背中をさする、微笑むなどスキンシップを多くとってあげて赤ちゃんを安心させてあげましょう。
一緒にいてあげる
やめさせることに執着しない
指しゃぶりをなかなかやめないからといってイライラせずに、気長に取り組む気持ちが大切です。
母親の不安やストレス、家庭環境の緊張などは、こちらで考えているよりも赤ちゃんには伝わってしまうものです。
これは子育てすべてにおいて言えることですが、完璧な子育てはどこにも存在しません。
マニュアル通りにはいかないことが当たり前なので、一人ひとりの子どもの成長に応じて愛情を持って接してあげてください。