2016.09.14 Wed 更新

赤ちゃんの予防接種「生ワクチン」と「不活性ワクチン」の違いって何?

赤ちゃんが生まれると、すぐの時期からたくさんの予防接種が始まります。 ワクチンを摂取することで、重篤な病気になるリスクを減らすことが目的ですが、そのなかで「ナアマワクチン」と「不活性ワクチン」の2種類に分けられることはご存知でしょうか? 生ワクチンと不活性ワクチンの違いや特性、それぞれの予防接種の種類についてご紹介いたします。

予防接種に使用するワクチンは、免疫の獲得方法による違いで、生ワクチンと不活性ワクチンの大きく2つに分けることができます。
それぞれの特徴をこちらで紹介します。

生ワクチンと不活性ワクチンのちがいは?

予防接種は、基本的に1つのワクチンで1つの病気を予防します。
生まれたばかりで免疫力の低い赤ちゃんは病気にかかりやすく、感染を防ぐために多くの予防接種を受ける必要があります。

ワクチンを摂取することで、体内に特定の病気に対する免疫を作ることが目的です。
体内に免疫を作っておくことで、悪影響を与えるウイルスの感染を防いだり、病気に感染した時に重症化するのを防いだりしてくれます。

予防接種ってそもそも何?

不活性ワクチン

また、まれにですが強い副作用が表れることもあります。

不活性ワクチンとは違い、生きたウイルスや細菌を使用するので、より強い免疫力を獲得することができます。
しかし、免疫が作られるまでには1ヶ月ほど時間がかかるので、厚生労働省の予防接種ガイドラインでは他の予防接種を受けるまでに27日間開ける必要があるとされています。

病気の原因となるウイルスや細菌などの毒性を弱め、生きたままの状態で体内に注入することで免疫力を獲得するワクチンです。
毒性を弱めることでウイルスや細菌は弱体化しているので、体内に入っても病気を発症させる力がほとんどなく、それを体内の免疫機能が攻撃することで免疫力を高めます。

生ワクチン

赤ちゃんが受ける予防接種はどっち?

しかし、ウイルスや細菌は死んでいる状態で病気を発症させないので、副作用の心配がほとんどなく、次の予防接種までに必要な期間も厚生労働省の予防接種ガイドラインでは6日以上あけることとなっています。

生ワクチンに比べると免疫力を獲得しづらく、複数回に分けてワクチンを摂取することで徐々に免疫力を高めていく必要があります。
免疫力の持続期間も短いので、受ける予防接種によっては数年に一度受け直す必要がある物もあります。

病気の原因となるウイルスや細菌の毒性をなくした上で、免疫を作るのに必要な成分だけを抽出して作られ、その成分に反応して免疫が作られるワクチンです。
ウイルスや細菌が死んでいる状態なので、体内で病気を発症させる力はありません。

・ロタウイルスワクチン
・BCG
・MR(麻疹・風疹混合)ワクチン
・水疱瘡(水痘)ワクチン
・おたふく風邪ワクチン

生ワクチン

赤ちゃんが受ける予防接種には定期予防接種と任意予防接種があり、主なものだけでも12種類ほどあります。
それぞれの予防接種に使用するワクチンが、生ワクチンか不活性ワクチンかをまとめて見ましたので、参考にしてみてください。

不活性ワクチン

・ヒブワクチン
・小児肺炎球菌ワクチン
・B型肝炎ワクチン
・四種混合ワクチン
・ポリオワクチン
・日本脳炎ワクチン
・インフルエンザワクチン

まとめ

先程も触れましたが、生ワクチンと不活性ワクチンでは次の予防接種を受けるまでに開けなければいけない日数が違います。
予防接種を受ける前に、今回受ける予防接種に使用するワクチンの種類を把握しておくと、どの予防接種をどの時期に受けるのかのスケジュールが立てやすくなります。

予防接種は赤ちゃんの健康をまもるために大切なものです。
どんな病気を防ぐのか、どんなリスクがあるのかなどを把握した上で、かかりつけのお医者様と相談しながら漏れがないようにして予防接種を受けるようにしましょう。

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