2016.10.24 Mon 更新

赤ちゃんのいびきの原因。危険ないびきの見分け方は?

赤ちゃんの可愛い寝顔を眺めるのはママ・パパの至福の時間!でも、赤ちゃんってすやすやと幸せそうに眠るものと思っていたら、いびきをかいていてびっくりしたことはありませんか?今回は赤ちゃんのいびきの原因や危険ないびきの見分け方について詳しくご紹介します。

そもそもいびきというのは、息が喉を通るときの振動音です。
赤ちゃんの気道は組織が柔らかく、空気が通るときに震え、いびきが出ることがあります。

喉の構造が未熟なため

赤ちゃんのいびきの原因

じつは赤ちゃんがいびきをかくことは、よくあることです。
乳児の5%〜10%くらいは、いびきをかきながら眠ると言われています。
一時的ないびきを入れれば、赤ちゃんの半分がいびきをかくと言われていますから、ほとんどは問題のないものですが、なかには思いがけない病気が発覚することもあります。

赤ちゃんのいびきは珍しいことでない?

扁桃腺やアデノイドが肥大している

赤ちゃんは口呼吸が苦手で鼻呼吸がメインです。
アレルギー性鼻炎や風邪など、鼻疾患によって鼻が詰まると、口呼吸にならざるを得ませんが、赤ちゃんは口呼吸がうまくできません。
そのためいびきをかきやすくなってしまいます。
鼻疾患が悪化すると呼吸困難になる場合があるので注意が必要です。

鼻づまり

舌によって気道が狭くなることで喉が震え、音が出てしまいます。
このように喉の構造が原因でいびきをかいている場合は、成長につれて喉の位置が変わり、筋肉も発達してくるので、いびきは自然に無くなってきます。

また、赤ちゃんの喉は大人と違い、高い位置に存在しています。
赤ちゃんは喉周辺の筋肉が発達していないため、眠ってしまうと筋肉がゆるみ、重力によって舌が喉に落ち込んでしまいます。

赤ちゃんの危険ないびきの見分け方

通常であれば感染がおさまると正常な大きさに戻りますが、まれに肥大したまま元の大きさに戻るのですが、まれに肥大したまま元の大きさにもどらないこともあります。
3〜5歳頃までに大きくなり、7歳頃から小さくなることが多いですが、肥大したままの状態で呼吸や睡眠障害などがある場合は手術して切除することもあります。

扁桃腺やアデノイドはリンパ組織で免疫系の一つです。
体の中に入ってきた細菌やウイルスを捕捉し、感染すると肥大します。

赤ちゃんのいびきの原因で最も多いのが、喉の組織である扁桃腺やアデノイドが大きくなってしまう症状です。
赤ちゃんは喉の骨格や筋肉が未発達のため扁桃腺やアデノイドが喉を占める割合が大きくなり、いびきをかきやすくなっています。

睡眠時無呼吸症候群

赤ちゃんのいびきはよくあることですが、いびきによって睡眠がとれなくなっている場合は要注意です。
赤ちゃんの眠りは成長にかかせないもの。
体の発育に悪影響を与える可能性があります。
いびきのせいで何度もおきてしまったり、苦しそうないびきをしている場合は病院を受診しましょう。

いびきのせいで睡眠をとれていない場合

呼吸がきちんと継続しているかどうかは、ティッシュなど少しの空気で動くもので確かめるとスムーズです。
無呼吸になってしまう原因は、「赤ちゃんのいびきの原因」で紹介した、扁桃腺やアデノイド肥大などが挙げられます。

睡眠時無呼吸症候群は大人に起きるものというイメージがありますが、赤ちゃんにも起きることがあります。
赤ちゃんがいびきをかいていて、呼吸が一定時間止まって再開するようなら、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

成長するにつれ自然になおることがほとんどですが、体の器官へ十分な酸素が行き渡らなくなることで、体の発育に悪影響を与える恐れもあります。
赤ちゃんのいびきの様子を観察し、必要に応じて病院で診てもらうことをおすすめします。

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