2016.10.26 Wed 更新

水イボの治療期間はどれくらい?自然に治るの?

「水イボ」は子どもの間で流行する感染症のひとつです。その名のとおり水がはいったように見える湿疹で、肌と肌の接触感染で流行するので注意が必要です。今回は水イボの原因や症状、治療法について詳しくご紹介します。

イボの大きさは2〜5mm程度で、中心部がくぼんでいます。
表面は白色やピンク色でつるつるしており、中に水のような液体が入っています。

水イボ(伝染性軟属腫)の症状

潜伏期間は2〜7週間程度と長く、大人よりも6歳未満の幼児がかかりやすい病気です。
特に夏は肌が触れ合う機会が多いため感染が拡大します。

水イボはポックスウイルスが原因でイボ状の湿疹ができる感染症です。
正式名称を「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」と言います。
ウイルスが皮膚に感染することで湿疹ができます。

水イボ(伝染性軟属腫)とは

水イボ(伝染性軟属腫)の治療期間

水イボは空気感染・飛沫感染することはなく接触感染で広がっていきます。
直接患部に触れなくても、タオルや衣類などを介してうつったり、患部を触った手で触れたものを介して周りに広がったりします。
多くの人が肌を露出するプールや公衆浴場、レスリングなど一部のスポーツで感染しやすい病気です。
夏場のプールでは、プールの水よりもビート板などの皮膚に触るものに注意が必要です。

水イボ(伝染性軟属腫)の感染経路

水イボは全身どこにでも現れ、顔や体、手足まで広がってきます。
症状はイボができるくらいでかゆみや痛みはありませんが、感染が拡大するので対処がとても面倒な病気です。
脇や股にできるとかゆみが出る場合もあります。

水ぼうそうの場合、中には行っているのは水ですが、水イボの場合はそう見えるだけで水ではありません。
この液体に触れることで感染しますが、イボ自体はとても柔らかく、少し掻くだけでつぶれてしまい、感染が拡大してしまいます。

水イボは自然に治るものなので症状が悪化していなければ必ずしも病院での治療が必要ではありません。
人への感染が心配な場合や、体の他の部位に広がるのを防ぎたい場合、患部の見た目が気になる場合などには病院で治療を行います。

水イボ(伝染性軟属腫)の治療法

水イボは90%以上は自然に治癒しますが、半年〜1年程度かかります。
水イボに対する免疫ができるまで時間がかかるのです。
感染範囲が広がったり、症状が悪化してトビヒになったりすると、完治までに3年近くかかる場合もあります。

・ピンセットでつぶす
・液体窒素で水イボの部分を凍結する
・電気によって水イボを焼く

水イボのホームケア

外科治療以外では「ヨクイニン」というイボ取りに効果があるとされる漢方薬を処方されることもあります。
ただし、飲んだからといってすぐ治るものではありません。

このように水イボの治療法は基本的に外科的なものなので痛みを伴い、子どもには辛いものになります。
自然治癒を待つのか、短期間で治してしまうのか、子どもの状況を考えながら判断しましょう。
ピンセットで潰す治療法は家庭でもできそうなものですが、傷からばい菌が入り悪化する可能性があるのできちんと小児科か皮膚科で行ってもらって下さい。

水イボの予防法

家庭でできる治療法としては、イソジンの軟膏を使う方法があります。
イソジンには殺菌作用があるので、水イボ内のウイルスを退治してくれると考えられています。
毎日お風呂上がりに塗るようにしていると、早い人では1ヶ月程度で治ることもあります。

肌が乾燥しているとバリア機能が弱り水イボに感染しやすくなります。
肌の保湿を心がけることが予防につながります。
家庭内で感染者がでた場合は、患者さんとタオルなどを共用しないように気をつけましょう。

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