2016.11.06 Sun 更新

高齢出産なほど産後うつになりやすい?その原因と改善方法とは

妊娠した女性の体の変化は妊娠中だけではなく、産後も色々な変化があるものです。その中で、急激な環境の変化や育児ストレスなどから発症する「産後うつ」という病気はご存知ですか?出産したママの約10%前後がかかるという産後うつですが、高齢出産したママは特に発症しやすいと言われています。今回はその産後うつについてまとめてみました。

原因の一つとして、女性ホルモンの大きな変化があるといわれています。
出産後と更年期は、女性ホルモンが大きく変化する時期といわれ、特に出産後というのは妊娠期から長い時期にかけて自律神経に影響を及ぼしています。そのため多くのママは精神的に不安定になるのです。

産後うつになる原因は?

その中でも、産後うつ特有のものとして、子供が可愛いと思えなくなる、母親として失格だと思い込んでしまう、育児に手がつかなくなる、子供が泣いても放置、など、そのままにしておくと育児放棄や幼児虐待につながりかねない危険な症状もあります。

産後うつという病気はうつ病の一種とされており、出産したママの8〜14%がかかってしまうといいます。
しかし、その中でも高齢出産の場合はその確率が比較的高い傾向にあるようです。
症状は軽いものから重いものまで人それぞれのようですが、無気力感、イライラしてしまう、身なりに気を遣わなくなる、いつも以上の疲労感、寝不足、食欲不振、情緒が不安定になる、などなど、通常のうつ病とそれほど変わりません。

産後うつの症状とは?

よく聞くマタニティブルーとは違うものでしょうか?産後うつとマタニティブルーは、基本的に原因も症状も似たようなものですが、マタニティブルーの場合は短期間で症状が薄らぐ一過性のものに対して、産後うつは長ければ数ヶ月〜数年と長期に渡る心の病気です。
産後うつは長引けば長引くほど症状が悪化していきます。
何の対策もとらずにいると、そのままパニック障害や育児放棄に繋がってしまったママもいるようです。
少しでも自分の状態が産後うつに当てはまると思ったら、早い段階で専門家に相談して治療を開始しましょう。

マタニティブルーと産後うつは違う?

また、高齢出産をしたママは、周りからの配慮で色々心配されることも多いでしょう。
その心配がかえってプレッシャーとなる場合も多いそうです。

出産によって胎盤の排出や子宮収縮、母乳分泌などホルモンが多く分泌され、ママ自身が身体の変化に辛い思いをします。
そこに家事、育児のストレス、休みがないため毎日積み重なる疲労感や、パパや周りの家族の手助けがない場合などでイライラが溜まり産後うつを発症しやすくなります。

時々は家族などに赤ちゃんをみてもらって、一人で外出したり、趣味に没頭するなどの時間を持ちましょう。
ストレスを溜めないことが産後うつに対する一番の効果です。

家事は出来るときにやる、できない時は周りに助けてもらう、もしくは諦めてもいいんです。
まずはママ自身の身体と心を休めるためにも睡眠はしっかりとりましょう。

産後うつの症状を改善するためには、まず家事、育児を完璧にしなければという思い込みを捨てることから始めましょう。
出産も育児も初めてのママには大変なことだらけです、できないことが当たり前、周りからのヘルプがないとどこかしら無理が生じてくるものです。
赤ちゃんが寝た後、掃除や食事の用意をしなければと慌ただしく動くのではなく、キツイと思ったら一緒に寝てしまいましょう。

産後うつを改善する方法は?

産後うつの治療はどうすればいいの?

産後うつかもしれないと思ったら、すぐに専門家である診療内科や精神科で診察を受けましょう。
産後うつの症状で深刻な問題なのは、思うようにできない自分が、未熟でダメな人間なのだと思い込むことです。
慢性的な睡眠不足や疲れは、正しい判断をする力さえも無くしてしまいます。育児放棄や幼児虐待など悲惨なことにならないように、もしかしたらと思ったらすぐに専門家に診てもらいましょう。
どうしたら悩みすぎない生活を送れるか、毎日を楽しめるように過ごせるかを一緒に考えてもらえますよ。

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