2016.11.08 Tue 更新

赤ちゃんの手に触れたとき強く握り返す理由について

生まれてすぐの赤ちゃんには、本能的に備わっているものがいくつかあります。その一つに、反射があります。これは、よく赤ちゃんに指を触れりすると、強く握り返してくる行動のことです。この無意識に出る赤ちゃんの反応や姿勢のことを、姿勢反射といいます。ここでは、その反射についてまとめてみましたので、気になる方は是非ご覧下さい。

早い子だと、お腹の中にいる頃から始まる子もいます。
ですが、平均的には生後6か月頃〜が一般的だと思います。
それからだいたい1〜2歳頃まで続きます。
長い子だと、3歳近くまで反射する子もいるそうです。
これも個人差がありますので、遅い早いはそんなに、気にする必要はありません。

いつ頃から反射する?

他には、お母さんにしがみつく、抱きつこうとする行動や、口に触れた物に対して吸い付くという反射などもあります。
この姿勢反射は、激しく反応を示す子もいれば、おとなしい子もいます。個人差がありますので、よく観察してあげて下さいね。

別名、原始反射とも言います。
これは先述したように、ギュッと握り返してくる反射などをさします。
この反射は非常に大事なことで、中枢神経の発達を確認する指標として、1ヶ月検診では特にチェックされる項目の一つでもあります。

姿勢反射とは

新生児期~1歳頃に見られます。
冒頭で書いていた反射のことで、指に触れたものを握ろうと、ギュッと指を折り曲げることです。
これは誰しも、一度は経験したことがあるんではないでしょうか。

把握反射

一口に反射と言っても、細かく分けると色々あります。幾つか紹介していきますので、ご覧下さい。

反射にも色々ある

胎児~6ヶ月頃に見られます。
仰向けに寝ている赤ちゃんの顔を横に向けると、顔が向いたほうの手足が伸びて、反対側の手足は曲がるという反射です。
これは物を見て触るという基本的な動きの基礎になります。

非対称性緊張性頸反射

新生児期~1歳頃に見られます。
母乳を吸う時に大事な反射になります。
口の中に何かはいった時に、吸おうとする反射です。
これは空腹の時ほど見られます。

吸啜反射

緊張性迷路反射

胎児~2歳未満頃に見られます。
足の甲側に開くように曲げながら、足の指を扇状に開く動きをする反射です。

バビンスキー反射

胎児~3歳頃に見られます。
これは赤ちゃんがうつ伏せの時に手足が曲がり、仰向けにすると手足が伸びて背中が反るという反射です。
バランス感覚を養う為の反射だと言われています。

新生児期~2ヶ月頃に見られます。
赤ちゃんを支えながら両足で立たせるようとすると、一生懸命足を左右交互に出して歩くような動きをする反射のことです。
別名原始歩行とも呼ばれます。

足踏み反射

モロー反射

新生児期~6ヶ月頃に見られます。
赤ちゃんの周りで大きな音をたてると、両腕を伸ばして抱きしめるような動きをする反射のことです。
防衛反応からきていると考えられています。
ですので、この反射をした時は、驚きや不安を感じているということおかもしれません。

最後に

生後8ヶ月~12ヶ月頃に見られます。
赤ちゃんを抱き上げ、頭を下にした状態で下降させると、手を広げてまるでパラシュートから落ちているような格好をして、身体を支えようとする反射です。
この反射は一度習得すると、一生消えることはありません。

パラシュート反射

反射は色々ありますが、この全てが成長の基準になる訳ではありませんので、深く気にする必要はありません。
それよりも、身長・体重の増加、目の動き、表情など細かい所をよく観察してあげる事が1番大事です。

このまとめに関する記事

ランキング

ページトップへ