2017.01.15 Sun 更新

無月経って何?原因と治療方法は?妊娠はできる?

「無月経」はその名の通り、月経が起こらないことを指します。 若い頃は月経の不順はよくあることですが、大人になってからのものは「病気なのではないか」「妊娠できないのではないか」と疑ってしまいますよね。 今回は「無月経」についてご紹介します!

続発性無月経

18歳を過ぎても初経が起こらない状態、つまり月経になったことがない状態のことをいいます。
日本人は平均的に、12歳で初経が起こると言われています。
定義では「18歳以上」とされていますが、多くの場合、15歳くらいになっても初経がない状態だと母親と一緒に婦人科を訪れることがほとんどです。

原発性無月経

「無月経」とは、起こるべき月経が起こらない状態のことをいいます。
さらに、この無月経は2種類に分けられます。

無月経とは?

18歳になっても初潮がないと「原発性無月経」の診断を受けます。
原発性無月経の主な原因は、染色体異常やホルモン分泌異常によって卵巣が正常に機能しないこと、膣中隔や膣欠損など、子宮や膣の欠損です。
膣中隔や膣欠損など、子宮や膣の欠損のが原因で起こっている場合、子宮の機能は通常の子宮と同じなので、月経はなくても月経痛のような下腹部通が見られることがあります。

原発性無月経

女性の体内のホルモンの働きによって月経が起こるのですが、この女性ホルモンが上手く働かないことで無月経が引き起こされます。
無月経は「原発性無月経」と「続発性無月経」で原因が異なるので、原因の違いを理解しておいてくださいね。

無月経の原因は?

以前まで継続して訪れていた月経が、何らかの理由で3ヶ月以上起きなくなった状態をいいます。
妊娠や授乳、閉経等の理由で起こる生理的無月経も「続発性無月経」のひとつですが、治療の対象からは外されます。

無月経の治療方法は?

続発性無月経の主な原因は、精神的なストレスや急激なダイエット、過度の運動、過食、拒食です。
視床下部から出されるホルモンによって、卵巣で卵子が成熟するのですが、上記に挙げた原因で視床下部が機能不全を起こし、無月経を引き起こしてしまいます。

続発性無月経

それぞれの原因にあわせて治療が行われます。
精神的なストレスや急激なダイエット、過度の運動、過食、拒食が原因でが起こる「続発性無月経」は、ホルモン剤の投与によって排卵を促し、月経を再開させる「ホルモン治療」が行われます。
体重が過度に落ちている場合は、元の体重に戻すことで自然に月経が起こることがあります。
「続発性無月経」は、ストレスを溜めないことや十分な睡眠、喫煙の習慣があれば禁煙する等、生活習慣の改善を行うようにしてくださいね。

無月経でも妊娠できる?

何か病気が原因で無月経の場合は、その病気の治療を行います。
病気が治れば月経が自然と始まるということもよくあります。

明らかな原因がない「原発性無月経」の場合は、エストロゲンテストやプロゲステロンテストと言う検査を行い、無月経の程度を確認します。
妊娠の希望がなければ、カウフマン療法を行います。
妊娠の希望がある場合は、クロミッド等の排卵誘発剤を使用し、治療していきます。

いかがでしたか?
無月経にはさまざまな原因があります。無月経の症状を放置して月経がない期間が長くなってしまうと、ホルモン療法の効果が薄れてしまいます。
生活習慣の改善を早期に行うことで、自然と月経が始まることもありますよ。
まずは自分の生活習慣を改善してみてくださいね。

排卵していない状態での妊娠はありません。
月経がなくても排卵していれば妊娠できますが、自然な排卵を期待して妊娠を目指すことはかなり難しいです。
原因に合った治療を行って、正常な排卵が行われるようになると、妊娠できますよ。

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