また、検査の結果、万が一不妊症だった場合は、治療に数年かかることもあります。
不安やストレスが不妊の原因になることもあるので、不妊検査に迷ったら、まずは婦人科などに相談してみましょう。
まずはタイミングについて知っておきましょう。
不妊検査は、結婚し妊娠を望んでいるにもかかわらず、1年以上妊娠しない場合は、専門の医療機関に相談するのをおすすめします。
1年経って妊娠に至らないということは、何らかの原因がある可能性が高いためです。
不妊検査を受けるタイミング
ホルモンバランスの乱れは、内服薬によって治療をすることも可能です。
不妊はさまざまな原因が考えられるため、問診に始まり、子宮内膜の組織検査、超音波検査など、検査の種類もたくさんあります。
今回は「どのような検査があり、費用はどれくらいかかるのか」についてご紹介します。
「不妊検査って、どんなものがあるんだろう?」、「どれくらいお金がかかるの?」と、お悩みではありませんか?
不妊検査の内容と費用
妊娠も夫婦が協力し合うことが大切なので、検査も一人で黙って行うよりは、二人で相談しながら進めていくのがベストです。
不妊の原因は、夫婦どちらにあるか分からないので、夫婦で検査をしてください。
可能であれば、初診から二人そろって診察を受けるのが理想的です。
検査は夫婦で行うの?
視診
問診票に、過去にかかった病気や、健康状態、身長・体重などを記入し、それを元に診察を進めます。
問診
では、不妊検査の内容と費用について説明しますね。
不妊検査は、男女ともに、はじめは「問診・視診・触診」から始まります。
その先の検査は、排卵や月経の時期によって、できる検査が異なります。
皮下脂肪の量や、顔・体型などから、ホルモン・月経の異常がないか確認します。
また、内診もあり、膣内に膣鏡を入れ、子宮の異常を見つけたり、必要があれば粘膜の採取をしてさらに詳しく検査をしたりします。
〈費用〉
初診に関しては、800円台~。※初診で血液検査などを行った場合、この金額にプラスされます
お腹を押して痛みがあるか、子宮や卵巣に異常がないか、外側から触ったり、内側から触ったりして検査します。
この検査で腫瘍が見つかることもあります。
※服装は、ゆったりしたスカートにすると診察の際にスムーズです。
触診
血液検査
ここまでの検査が全てに共通するものです。
これから先の検査は、専門の医師との問診によって進められていきます。
血液を採取し、ホルモンの分泌量を検査します。
ホルモンの分泌量により、卵巣が正常に機能しているか、排卵の異常がないかを確認することができます。
膣内に細長いプローブを入れ、卵巣や子宮の腫瘍、筋腫、形の異常、多嚢胞性卵巣など、不妊を引き起こす原因がないか検査をします。
身体への負担が少ないので、よく行われる検査です。
超音波検査
〈費用〉
2000~20000円前後。※金額は病院により異なります。
検査対象のホルモンの種類が増えれば金額も上がります。
〈時期〉
初診時、黄体期、月経開始から5日前後
〈費用〉
1500円~
〈時期〉
初診時や、排卵日の前後
月経検査
月経が始まって1~3日目に行う検査で、経血を採取します。
結核菌がないかを確認するもので、経血の採取は短時間で済みますが、検査の結果は1~2カ月後に出ます。
〈時期〉
月経が始まって1~3日目
〈費用〉
4500円程度
子宮内膜組織検査
子宮の底のあたりから、組織を採取し、内膜の状態とホルモン物質による反応を検査します。
想定した排卵日とのズレがあるかどうかで、不妊につながる異常も確認することができます。
〈時期〉
排卵日の5~6日後
〈費用〉
2000円程度
腹腔鏡検査
おへそあたりから、腹腔鏡を入れ、卵巣と子宮の状態を見ます。
腫瘍や何らかの異常が見つかった場合は、その場で手術も可能です。
全身麻酔を使用し、おへそあたりの皮膚を切るため、身体への負担が大きくなります。
〈時期〉
排卵期前
〈費用〉
60000~70000円程度
膣内容・頚管粘液検査
〈費用〉
200円台~
〈時期〉
排卵期
綿棒などを使い、膣内の粘膜を採取し、頸管や膣で炎症が起こっていないかを確認する検査です。
検査の結果が出るまで1週間程度かかります。
子宮に内視鏡を入れ、子宮内膜に異常がないか確認します。
着床障害の原因が起きていないかだけでなく、わずかな異常も確認できる検査です。
子宮鏡・卵管鏡検査
〈費用〉
20000円程度
〈時期〉
月経後
検査への疑問は、多少解消されましたか?
不妊の検査は、不安が多いと後回しになりがちですが、少しでも気になったら、専門の医師に相談してみてください。
〈費用〉
6000~7000円程度
〈時期〉
月経終了後~排卵日まで
子宮内にチューブを通し、画像診断の精度を上げる薬剤造影剤(造影剤)を入れ、様子を見ながら、卵子や精子のスムーズな移動妨げる要因がないかを検査します