インフルエンザ脳症
赤ちゃんは体力がなく、免疫力も低いため、重症化すると合併症が見られる事があります。
注意したい合併症は以下の通りです。
注意したい合併症は?
赤ちゃんはインフルエンザかかってしまったら、まず40度以上の熱が2〜5日ほど続きます。
熱だけでなく、哺乳低下、筋肉痛・関節痛などによる不機嫌、鳴き声が弱くなるなどの症状が現れます。
高熱が特徴的なインフルエンザですが、それほどの高熱がみられないこともあり、下痢や嘔吐からはじまることもあります。
赤ちゃんのインフルエンザの症状
熱が上がるときに起こりやすい熱性けいれんは、6歳以下の子供に多く見られる症状です。
手足を突っ張って硬直させ、全身にけいれんが起きます。そして、一時的に意識がなくなります。
大体5分以内で治まります。
10分以上けいれんが続く場合や、何回も繰り返したり意識が戻らないときは、すぐに病院を受診するようにしてくださいね。
熱性けいれん
インフルエンザウイルスが気管支に感染して炎症を起こすと気管支炎になります。さらに、肺にまでウイルスが侵入すると肺炎を発症します。
赤ちゃんは抵抗力・体力がともにないため、症状の進行が早いです。
咳が続いて苦しそうな場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。
気管支炎・肺炎
特に重症化すると恐ろしい合併症です。命にかかわるケースも少なくありません。
6歳以下の子供に多く発症し、脳に炎症を起こします。
発熱から数時間から1日でけいれん、意識障害、異常行動などの初期症状が現れます。
10分以上のけいれん、意識障害、異常行動が現われた場合は、すぐに医師の診察を受けるようにしてください。
新生児もインフルエンザにかかる?
中耳炎は、ウィルスや細菌が、耳管を通って中耳に侵入し、炎症を起こす病気です。
中耳に膿がたまるので、ひどく痛むとされています。
耳をさわられると激しく嫌がったり、自分で耳を触ろうとする、泣いてばかりで機嫌が悪い、耳だれが出るなどの症状が見られたら中耳炎を疑うようにしてくださいね。
急性中耳炎
新生児〜3ヶ月くらいの赤ちゃんは、お腹にいたときの胎盤や母乳でお母さんから「免疫」をもらっていたため、病気にはなりにくいとされていますが、実は新生児でもインフルエンザに感染することはあります。
なので、冬場のインフルエンザの感染シーズンに高熱をだしたときは、インフルエンザにかかっている可能性を疑うようにしてくださいね。
新生児期の高熱は、他の病気の可能性もあるので、小児科を受診するようにしてくださいね。
いかがでしたか?
赤ちゃんのインフルエンザは、早期に治療しておく事で重症化や合併症を予防することができます。
風邪とは異なる症状があれば、発熱してから12時間以降を目処に小児科を受診するようにしてくださいね。
インフルエンザの治療薬として使われる薬は、タミフルやリレンザ、イナビル、ラピアクタなどです。
発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用すると、発熱が1〜2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量が減少すると言われています。
基本的に5〜7日程度の療養でインフルエンザは自然に治るので、どの抗インフルエンザ薬も生後6ヶ月未満では赤ちゃんへの投与は推奨されていません。