胎児側の問題だとすれば、双子や三つ子の赤ちゃんの子宮内スペースが十分でない場合や、水頭症で頭部が大きすぎる場合、子宮口に向きにくい場合などが考えられます。
では、逆子になる原因は何なのでしょうか?
原因は一概には言えないのですが、母体側に問題がある場合もありますし、胎児側に問題がある場合もあります。
正直なところ、原因ははっきりと特定されないことが多いんです。
仮に母体側に問題があった場合は、羊水量が過剰である、または過小である、子宮筋腫の位置が悪く、胎児の動きが圧迫されている、などの可能性が考えられます。
原因はなに?
そもそも逆子とは、正式な医学名は”骨盤位”と言い、お母さんのお腹の中で胎児が正常な体位と、その反対の位置にあることを指します。
正常な場合ですと、赤ちゃんは頭部を子宮口に向けた姿勢をとりますが、逆子の場合はこれが逆になります。
赤ちゃんの足、ひざ、臀部のいずれか、またはこの二つが子宮口に向けられた体勢をとっています。
逆子とは
逆子の予防法
逆子になりやすい人は、全員という訳ではありませんが、冷え性の方は可能性が高いようです。
冷え性は妊婦さんにとっては大敵で、体に良い影響は一つもありません。
ですので、日頃から体の血流は良くしておき、なるべく冷え性にならないようにしておきましょう。
逆子になりやすい人は?
逆子は、決して珍しいことではありません。
妊娠中期までは、全体の5割以上の赤ちゃんが逆子だと言われています。
なぜなら妊娠初期は胎児が小さく体重も少ない為、羊水の中を自由に泳いでいる状態ですが、成長と共にだんだんと動くスペースが少なくなってきます。
そして中期、後期と週数が進むにつれて、赤ちゃんの頭は大きくなってきますので、それまで逆子だった子も自然に治るようになります。
逆子になる確率
最後に
ただ、予防は難しくても治すことはできます。
もし妊娠30週を過ぎてもいまだに逆子がなおっていない場合は、逆子体操を行い、赤ちゃんの向き変えるようにすることが出来ます。
また、お腹の上から手で赤ちゃんの向きを変える「外回転術」という方法もあります。
逆子は予防できるのでしょうか?
先述したように、原因には母体側と胎児側で原因がありますので、基本的には予防は難しいとされています。
多胎や子宮の奇形、先天性のものなど、誰にも変えることの出来ないことに関しては仕方ありませんが、冷え性や寝相の悪さなど、生活習慣に関わるものは出来るだけ意識して治していくようにしましょう。
逆子と診断されても、ほとんどの場合が臨月になる前に赤ちゃんが自分で向きを変えます。
ですので、逆子と診断されても焦らずに、ゆったりとした気持ちで対応していくことが大切です。
お母さんの不安な気持ちは、お腹の中の胎児にも伝わってしまいますので、必要以上に不安になったりしないようにしましょう。
自分でもできることを行いながら、逆子が治るように色々と試してみましょう。