ジュースを飲ませる時に気をつけたいこと
ジュースを飲ませるとしたら、離乳食完了期に赤ちゃんの様子をみながら少しずつあげるのが良いのではないでしょうか。
大人にとっての贅沢な食事のように、時々の楽しみや気分転換にあげるようにするようにしましょう。
ただし、デメリットばかりでもありません。
幼児用のパックジュースはストローがついているタイプのものが多いので、ストロー飲みの練習になるという声や、薬を飲ませる時にジュースの味でごまかせるといった利点もあります。
市販の幼児用ジュースでは、飲み始め時期が6ヶ月頃から、と書かれているものもあります。
ですが、これらの表示はあくまでも目安であり、飲ませてもいいかの判断材料の一つとして考えておきましょう。
ジュース類を早くからあげることは、赤ちゃんにとってあまり良いものではありません。
ジュースは消化器官がまだ未発達の赤ちゃんにとって胃や腸への負担になり、アレルギーの原因になることもあります。
その他、甘い味に慣れてしまって母乳やミルクを飲みたがらなくなったり、離乳食がうまく進まなくなったり、虫歯や肥満につながることも考えられます。
赤ちゃんにジュースをあげるのはいつから?
さらに、飲み物は常温であげるようにすることも忘れないようにしましょう。
赤ちゃんが冷たくておいしいと感じられるようになるのは成長してからです。
冷たい飲み物は胃や腸を刺激し、体を冷やしてしまうので常温で与えるようにしましょう。
基本的に、赤ちゃんの水分補給として飲み物は、麦茶や白湯で十分です。
喉が渇いているからといってジュースをごくごく飲ませてしまわないように注意しましょう。
赤ちゃんがまだ小さい時は、ジュースの味が濃ゆすぎる場合もありるので、白湯で2〜3倍に薄めてからあげるのも良いでしょう。
また、保存料や香料が無添加のものがあったり赤ちゃんにに配慮されているものがありますが、これらの多くは濃縮還元という方法で製造されています。
濃縮還元とは、原料となる果物や野菜からジュースを搾ったあと水分を除いて保管しておいた濃縮原料に、再度水分を加え、元の濃度に戻す方法です。
絞りたての生ジュースとは風味や香りといった点で違いがあります。
香料が添加されているものもあるので、商品の成分表示はしっかり確認しましょう。
幼児用の飲み物や、果汁100%のものであっても、緑黄色野菜が含まれていると書かれていてもジュースと果物や野菜とは違います。
栄養は食事から摂るということは忘れないようにしましょう。
離乳食前の赤ちゃんにとって一番の栄養源というのは母乳やミルクです。
もちろん水分も含まれているので心配いりません。
厚生労働省の資料にも、離乳食開始前の赤ちゃんに果汁をあたえることについて栄養学的な意味は認められない、とあります。
ジュースが赤ちゃんにとって本当に必要かどうか、いつから飲ませるかの判断をするのは親の役目なので、しっかりと考えてからあげるようにしてくださいね。