2016.09.01 Thu 更新

妊娠中にかかると怖い感染症4選。対策と赤ちゃんへの影響をまとめました

妊娠中に感染症をかかってしまい、胎児に感染してしまうと、重大な症状が出てしまうものや赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうものがあります。どんな感染症があるのか、対策や赤ちゃんに与える影響等について知っておきましょう。 今回は「妊娠中にかかると怖い感染症」についてご紹介します!

妊婦さんが風疹にかかった場合、症状が重くなるわけではありませんが、妊娠20週頃までに感染すると、「先天性風疹症候群」と呼ばれる障害を持つ可能性があります。
白内障、先天性心疾患、難聴の症状が現れ、心身の発達の遅れ等が症状として現れます。
妊娠20週以降に感染した場合は赤ちゃんへの影響はほとんどありません。

赤ちゃんへの影響

ただし、それほど症状は重くありません。3日程度で症状が落ち着くため「3日はしか」とも呼ばれています。
中には発疹等の症状が出ない場合もあります。
春から夏にかけて流行しやすく、咳や唾液の飛沫感染によって感染を広げていきます。

風疹は、風疹ウイルスに感染することで発症する感染症です。
首や顔に赤く小さな発疹が出て、次第に全身に広がっていきます。
発熱やリンパ節の腫れ、関節痛などの症状が現れます。

風疹

赤ちゃんへの影響

麻疹は「麻疹ウイルス」に感染して発症する感染症です。
子供がかかりやすい感染症の1つだとされています。
感染力が強く、発症すると命にかかわる危険な病気で、高熱や発疹、粘膜の炎症等が症状に現れます。
感染者が出ると爆発的に流行し、死者も出る危険な感染症であるため、世界的に予防接種による麻疹ウイルスの撲滅が進められてきました。

麻疹

風疹対策には、風疹ワクチンを予防接種で受けることが最も効果的です。
体の中に抗体を作り、予防することができるからです。
妊娠中に予防接種を受けることが出来ないので、予め予防接種を受けてくださいね。

対策

水疱瘡

麻疹対策には、麻疹ワクチンを予防接種で受けることが最も効果的です。
感染者のほとんどが、予防接種を受けていない人ですので、家族に予防接種を受けておいてもらいましょう。
感染の心配が少なくなりますよ。妊娠中に予防接種を受けることが出来ないので、予め予防接種を受けてくださいね。

対策

麻疹が原因の先天奇形はまれです。
妊娠中に麻疹にかかると、早産、自然流産、低体重児出産の確率が高くなると言われています。

赤ちゃんへの影響

このウイルスは感染力が強く、空気感染や飛沫感染、接触感染などあらゆる方法で広がります。
感染後、2週間程度の潜伏期間を経て発症するため、知らず知らずのうちに他の人に感染している可能性があります。
症状は発熱が起こり、赤い発疹が全身に広がり、発疹はかゆみをともなう水疱に変わります。

水疱瘡は、「水痘・帯状疱疹ウイルス」に感染して発症する感染症です。
別名、水痘(すいとう)とも呼ばれます。

対策

妊娠中に水疱瘡にかかると、赤ちゃんも胎盤を通じて感染してしまいます。
妊娠20週未満で感染した場合、低出生体重や脳萎縮、白内障等を起こす先天性水痘症候群を発症するといわれます。
妊娠20週~分娩21日前までに感染した場合、乳幼児期に帯状疱疹を発症します。
分娩前後に感染した場合、30~50%の新生児が水疱瘡を発症します。

一度かかればウイルスへの抗体ができるため、二度と感染することはありません。
妊娠を考えた時点で、過去に水疱瘡にかかったかを確認しましょう。
確認が取れない場合は、抗体検査を受けるようにしましょう。

抗体がなければ予防接種を受けることができますよ。
妊娠中に予防接種を受けることが出来ないので、予め予防接種を受けてくださいね。

その後、体や手足に網目状の発疹が出て、発熱・咳など風邪のような症状を引き起こします。.
4~10歳くらいの子供がかかることが多いです。
一度感染すれば免疫がついて繰り返しかかることはないと言われています。

ヒトパルボウイルスB19に感染することで発症する感染症です。
別名「りんご病」「ほっぺ病」と呼ばれています。
感染してから約1~3週間の潜伏期間を経て、頬がりんごのように真っ赤になります。

伝染性紅斑

妊婦さんが感染すると赤ちゃんに深刻なトラブルが起きる可能性があります。
赤血球のもとになる「赤芽球」という細胞が、体内でヒト・パルボウイルスB19に感染し、壊されてしまいます。
すると、妊婦さんの体内では一時的に赤血球ができなくなります。
胎盤への血液供給がうまくいかなくなると同時に、胎盤経由で赤ちゃんにも感染してしまい、赤ちゃんの赤血球が減少していきます。

赤ちゃんへの影響

その結果、胎児貧血になります。さらに重症化すると赤ちゃんのむくみ(胎児水腫)がひどくなって死亡することもあるのです。特に、妊娠20週未満の妊婦さんがりんご病に感染するとリスクが高いと言われています。

対策

特別な治療薬もワクチンもありません。
事前に感染を防ぐためにマスクや手洗いを心がけ、伝染性紅斑に感染の疑いのある人とは、できるだけ接触しないようにしましょう。接触があったときには、すぐに医師に相談してくださいね。

いかがでしたか?
健康な時の生活の中では気にすることは少ない、またかかっていても気が付かないような感染症もあります。
ですが、妊娠中は母体にも、お腹の赤ちゃんにも大きく影響しかねないので気をつけて生活していきましょう!

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