2016.04.07 Thu 更新

心臓病の合併って?妊娠中のこの病気の原因と症状、治療法

心臓に何らかの病気がある方が妊娠する事を、心疾患合併妊娠といいます。 心疾患には、先天性心疾患、リウマチ性心炎、高血圧性心疾患、虚血性心疾患、弁膜症などがあります。 最近は、心疾患合併妊娠もは増加傾向にあります。一般的には、心疾患合併妊娠は 良好な経過をたどるものが多いのですが、他の合併症妊娠に比べると 直接母子の命にかかわる場合がありますので、適切な判断と管理が必要となります。

非妊娠時、運動や生活に制限がない場合でも、妊娠中は負担が増えるため安静に心掛ける必要があります。

2.安静

少なくとも妊娠初期(妊娠継続の可否)と妊娠28~30週(分娩時期や方法の選択)頃には無症状であっても評価しておく必要があります。

1.心機能評価(心電図、超音波などの検査)

心疾患合併妊婦の妊娠管理について

まず妊娠初期は(妊娠3ヶ月まで)に心機能の評価として、心エコー、胸部レントゲン、心電図、動脈血分析などを行い、必要であれば入院しポータブル心電図などの精密検査を行なう必要があります。

貧血は心臓への負担を増すため、鉄分やミネラル、ビタミンの摂取に注意し規則正しい食生活に心がける必要があります。高血圧に対しては極端な塩分制限は行なわないことが大事です。

3.食事

母体の管理について

胎児の管理について

また、妊娠30週にかけて循環血液量の増加、心拍出量の増加により、妊娠中で最も心臓の負担が強くなる時期です。
再度心機能の評価が行なわれ、もしも必要があれば入院となり、安静にし、減塩制限等が行なわれるでしょう。

労働は最小限にし、睡眠は十分に確保して下さい。食後の安静など毎日一定休養が必要です。
食事は心負荷の軽減のため、不必要な体重増加を避けるよう摂取カロリーに気をつけ、塩分制限を行い、貧血予防のために鉄分を多く含む食事を摂取するよう心がけましょう。
風邪や感染症にも気をつけて症状があればすぐに医師に相談し、心労作を増すことによる急性心不全の防ぐ必要があります。

先天性心疾患合併妊婦より出産した児には同様に、先天性心疾患を合併する確率が通常の発生率よりも若干高いことが知られています。
ですので、両親いずれかに心疾患を有している場合には妊娠18~20週前後での胎児超音波検査において、特に先天性心疾患の有無に注意が払われます。

妊娠分娩について

母体の心機能が悪化する場合は、児の成熟や分娩の進行にかかわらず帝王切開を選択することがあります。しかし心疾患合併妊婦というだけで予定帝王切開を行なうことはほとんどありません。

手術や麻酔は母体循環に負担となるので、切迫した状況がなければ、経膣分娩が選択されます。ですので、基本的には経膣分娩が原則です。
帝王切開となる場合は、循環動態の変化を最小限にとどめる為に、硬膜外麻酔または、全身麻酔になることが多いようです。

最後に

女性の皆さまにとって、妊娠・出産は有意義な生活の重要な部分を占めています。
しかしながら、妊娠・出産は母体の心臓にとっては大きな負担になるも事実です。
妊娠生活は長く、妊娠と分かってから8~9か月間にも及びます。

妊娠初期にはつわり、中期以降はおなかの重みで日々の生活も大変です。
その期間に、適量の、減塩した食事を規則正しくとり、無理をしない生活を心がけ、負担を出来るだけ軽くし、負担の少ない、妊娠生活・出産を目指しましょう。

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