2017.08.31 Thu 更新

卵胞ってそもそも何?なぜ成長が遅いの?対処法は?

卵巣の中で卵胞がきちんと成長していれば、生理周期に合わせて定期的に排卵されます。 しかし、卵胞の成長速度が遅くなると、排卵が遅れる可能性もあるのです。 そこで、ここでは卵嚢の成長のプロセスや成長が遅れてしまう原因・対処法などについてご紹介致します。

「成熟卵胞(グラーフ卵胞)」と呼ばれる状態になるまで発育し、卵巣から排卵されるのは毎月1個です。
一生の内で排卵される卵子は、約400〜500個だと言われています。

初潮後は生理周期に合わせ、15〜20個ずつ同時に原始卵胞が発育し始めます。
そのうちのすべてが排卵できる状態まで成熟するわけではなく、1ヶ月に約1,000個の卵胞が排卵されないまま減少していきます。

原始卵胞の数は胎児期にピークを迎え、約600万〜700万個ありますが、生まれてくる頃には約100万個に、初潮を迎える頃までには約20万個〜30万個にまで減少していきます。

卵巣の中にある、卵細胞の周りを顆粒膜細胞が取り囲んでいる袋状の組織のことを「卵胞」と言います。
卵子のもとになる「原始卵胞」は胎児期から作られ始め、生まれてから新しく作られることはありません。
なので、一生のうちに排卵される卵子の数は生まれた時から決まっていて、その後は減っていく一方なのです。

卵胞の数はどんどん減っていく?

卵胞の成長プロセス

「エストロゲン」という女性ホルモンと「ゴナドトロピン放出ホルモン」の分泌量が調節されることで卵胞の発育周期が作られます。
ゴナドトロピン放出ホルモンは脳の視床下部で作られるホルモンで、黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の2つの性腺刺激ホルモンを分泌させます。

原始卵胞は一次卵胞、二次卵胞を経て成熟卵胞になり排卵されます。

胎児の内に形成された「原始卵胞」は、至急気になると15〜20個ずつ発育を始めます。
原始卵胞は活性化されると「一次卵胞」へ成長します。
卵巣で作られるアクチビンなどの物質によって、卵胞内の顆粒膜細胞が増殖し発育していきます。

原始卵胞〜一次卵胞

発育した欄法からはエストロゲンが分泌され、卵胞刺激ホルモンとともに卵胞をさらに発育させます。

一次卵胞は約120日間かけて「二次卵胞」へ成長します。
二次卵胞の後半になると、顆粒膜細胞内に「FSH受容体」が現れ、卵胞刺激ホルモンに反応するようになり
ます。
卵胞刺激ホルモンの作用を受けた二次卵胞は、排卵可能な状態まで発育します。

一次卵胞〜二次卵胞

二次卵胞〜成熟卵巣

二次卵胞までは複数の卵胞が同時に発育していきます。
その中でもとtも早く成長している卵胞(主席卵胞)は約60日程かけて「成熟卵胞(グラーフ卵胞)」になります。

成熟卵法からのエストロゲン量が増加すると、ゴナドトロピン放出ホルモンが大量に分泌され、それらの刺激によって黄体形成ホルモン(LH)が多量に分泌されるようになります。
これを「LHサージ」と呼び、卵胞の発育が完了して排卵に至ります。

一度の排卵では通常1個の卵胞が排出されます。
排卵直前には成熟卵胞は15〜20mmほどまで成長しており、その他の卵胞は卵胞刺激ホルモンが低下することによって成長が止まり退縮します。

なぜ卵胞の発育が遅くなるの?

卵胞がどのように発育していくかには、まだはっきりとわからない部分も多いので、卵胞の成長がなぜ遅れるのかについても明らかにはなっていません。
しかし、卵胞の発育にはエストロゲンが深く関わっており、十分に分泌されていないと卵胞がなかなか発育せず、排卵まで至るのが遅くなることもあります。

脳の視床下部から卵巣へ司令が贈られることでエストロゲンが分泌されますが、視床下部は精神的・身体的なストレスの影響を受けやすく、ストレスがかかることで卵巣からのエストロゲン分泌量が減少してしまいます。

また、身体的なストレスが掛かると卵巣自律神経活動が高まり、卵巣からのエストロゲン分泌速度が遅くなるという研究結果もあるようです。

対処法は?

エストロゲンの分泌量は、精神的・身体的ストレスが原因で減少したり遅くなったりする事があるので、できるだけストレスがかからないようにしていくことが大切です。
ストレス解消できる趣味を持ったり、適度な睡眠や運動、食生活の見直しなど生活習慣を改善していくようにしましょう。

また、卵巣や子宮の機能低下、卵胞の発育や排卵がうまくいかない場合などには排卵誘発剤を投与するなどの治療を行うことがあります。
また、重度の排卵障害の場合にはhMG注射とhCG注射により卵胞の発育と排卵を促す「ゴナドトロピン(hMG-hCG)療法」を行います。

自分で判断するのは難しいので、排卵や生理の周期に異変を感じている時には、婦人科を受診して医師に相談をしてみましょう。

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