そもそも垢というものは、古くなった皮膚が、剥がれ落ちたものです。
新陳代謝が活発な子どもは皮膚の再生も早く、どんどん古い皮膚が垢となって落ちていくのです。
垢はお風呂に入って洗い流せるものですが、体の関節部分や耳の後ろ、くるぶしの下などは気をつけないと洗い忘れがちで、垢がたまりやすい部位です。
子どもは新陳代謝が活発なので、大人と比べて垢が出やすいなどの特有の問題が発生することがあります。
特に小さな赤ちゃんは新陳代謝が活発なのに加えてお肌が敏感なので、あせもや肌荒れの原因になってしまうこともしばしば。
子どもは垢が出やすい?臭う?
子どもの体内では、細胞が分裂を繰り返すことで成長を続けていきます。成長ホルモンはこの細胞分裂を促す役割があります。
成長ホルモンは脳下垂体前葉から分泌され、骨格の成長やたんぱく質の合成を手助けしてくれます。
子供の体内では成長ホルモンが盛んに分泌されているため、細胞が再生されるペースも速く、そのために新陳代謝が活発になっているのです。
成長ホルモンと新陳代謝
大人との違い
汗をかきやすいのは足の裏だけではありません。少し運動するだけでも、新陳代謝が活発なため大量の汗をかくことも。
そのため、運動後に着替えずにいると体が冷えて風邪をひいてしまったり、あせもができてしまったりします。
汗にまつわる問題を回避するためには、汗をかいたらすぐに着替えをさせること、あせもができやすいなら頻繁にシャワーを浴びさせるようにすると良いですよ。
また、汗をかいたら水分補給をさせることも忘れないようにしましょう。子どもは大人よりもたくさん水分を摂ることが大切です。
また、子どもは垢がたまりやすい上、足の裏や脇に汗をかきやすく、靴の中が蒸れやすいです。
その上、足の指の間に垢が溜まりやすいので雑菌が繁殖して臭いが出やすいという問題があります。
お気に入りの靴を毎日履いていたり、雨の日に靴の中が濡れてしまった、という場合は特に臭いが出やすいので注意が必要です。
垢は溜まりっぱなしになると雑菌が繁殖しやすく、皮膚病やかぶれの原因になってしまうこともあるので、子どもが小さいうちはママやパパが一緒にお風呂に入る際、丁寧に洗ってあげるようにしましょう。
先に述べたように、子どもは新陳代謝が大人よりも活発なので、それに伴って子ども特有の注意点がでてきます。
垢が出やすい、臭いやすい、汗をかきやすいといった具合に、自分が子ども時代もそうだったはずですが、いざ親の世代になると忘れていることがほとんどだと思います。
こういった注意点を思い出すことで、子どものケアに目が向くようになると良いですね。