産後6~8週間で子宮はもとの大きさに戻るのに、なかなか収縮しないこと。
原因は子宮内に胎盤が残っていることや、子宮内での細菌の感染や子宮筋腫などです。
下腹部からいやなにおいや腹痛がある場合はすぐに産婦人科を受診するようにしましょう。
子宮復古不全
乳管に母乳がつまり、細菌が入り込み炎症を起こします。
症状としては、38度以上の熱が出たり乳房の痛みや腫れなどが起こり、悪化すると乳首からうみがでることもあります。
早めに産婦人科医や助産師に相談するようにしましょう。
予防としては、乳首を清潔に保つことが大切です。
乳腺炎
産後のトラブルとしては、後陣痛や脱毛、赤ちゃんが強く乳首を吸う事によって起こる乳頭裂傷など様々です。
便秘や痔になってしまう場合もありますし、自分ではどうにもならないものもあります。
ただ、産後になりやすい病気について知っておくことで、予防できる病気もありますます。
以下では、産後起こりやすい病気についてご紹介いたします。
産後に起こりやすい病気やトラブル
産後1か月を経過しても月経のような出血があることがあります。
原因はホルモンバランスのくずれによるものです。
悪露が止まらなかったり、出血が増える、セックスの際に褐色のおりものが出たなどの症状が出た時は早めに産婦人科を受診するようにしましょう。
不正出血
妊娠中からの貧血がそのまま続いたり、分娩時に大量出血したりすると、産後も、貧血がひどくなることがあります。
子宮の回復が遅れ、母乳の出も悪くなるので、食事から鉄分をたっぷりとるようにしましょう。
貧血
悪露の排出のため外陰部が不潔になりがちで、尿道から膀胱に細菌が入りやすくなります。
それにより、頻尿や排尿痛が起こったり、菌が膀胱に達すると「腎盂腎炎」になり、発熱や腰痛が起こる場合もあります。
治療は抗生剤が用いられます。
予防策としては、尿をがまんしないこと、悪露の手あては肛門に向かってふくこと、セックスのあとには排尿すること、などが大切です。
膀胱炎・腎盂腎炎
産後も高血圧やタンパク尿が治まらない場合もがあります。
どちらにしても気になる症状がある時は、早めに受診することを心がけましょう。
高血圧・タンパク尿
まとめ
もし、病気になってしまうと、お薬を飲み始めると授乳を中止する必要もでてきます。
今はミルクに頼ることもできますので、母乳が絶対という事ではありません。
でも完母で育てたい方などは、神経質になってしまいストレスがかかることも病気の原因となってしまいます。
予防をする事は大事ですし、病気にならないことにこしたことはありませんので、日頃から気をつけるようにしましょう。
いかがでしょうか。
産後は体力も落ち、子宮が回復するまでは、極力安静にする事が必要です。
せめて床上げまでの期間は無理に動かないようにして、赤ちゃんの育児に慣れるとともに、上記のような病気にならないよう気をつけておきたいですね。
また、産後に起こりやすい病気というのはこの時期に安静にしないことによってリスクが高まります。
安静にしていても、すこしでも気になったり異常が続くようであれば、すぐに受診することが大事です。
赤ちゃんのためにも、お母さんも健康でいれるよう努力、予防をしておくと良いと思います。