2016.05.20 Fri 更新

赤ちゃんの頭血腫ってどんな病気?その原因・症状・治療法・予防法について

頭血腫とは、分娩時に赤ちゃんが産道を通過する際、外からの力が加わることで、頭蓋骨を覆っている骨膜の一部が剥がれ、そこに血液が溜まってコブ状に隆起したものです。大きさには個人差があり、野球ボールのように大きいと心配になってしまうかもしれませんが、赤ちゃんに害はなく、自然と消滅していくので、あまり気にせず見守ってあげましょう。

頭血腫と類似した病気

頭血腫とは、分娩時に赤ちゃんが産道を通過する際、外からの力が加わることで、頭蓋骨を覆っている骨膜の一部が剥がれ、そこに血液が溜まってコブ状に隆起したものです。側頭部に発症することが多いのですが、前頭部や後頭部にできることもあります。通常分娩でも頭血腫が生じることはありますが、吸引分娩(陣痛だけでは出ない赤ちゃんの頭に、丸いカップを当ててカップの空気を抜くことで吸引し分娩する方法)や鉗子分娩(トングのような専用の器具を使って赤ちゃんの頭を挟み、引っ張り出す応急処置)の際にできることが多いと言われています。赤ちゃんの頭血腫は、出産後すぐには目立たず、2~3日経ってだんだんと腫れて目立つようになります。

頭血腫って?

頭血腫と似た症状に、産瘤というものがあります。頭血腫が内出血であるのに対し、産瘤は周囲からの圧迫によって先進部の皮下の軟部組織にリンパ液などの体液が溜まって浮腫(むくみ)が起こり、こぶ状に隆起したものです。赤ちゃんが産道を通過する時に強く圧迫されるため、うっ血や血漿(けっしょう)の滲出を生じて腫瘤(しゅりょう)状態となります。
どちらも分娩時に起こりますが、産瘤は分娩に長く時間がかかってしまった場合に起こり、頭血腫の発症が2~3日後なのに対し、産瘤は生まれてすぐに発症します。頭血腫と産瘤では、コブの中身、原因が変わってきます。

頭血腫の原因

頭血腫は、分娩時に赤ちゃんが産道を通過する際、外からの力が加わり、骨から骨膜がはがれることが原因です。圧迫される原因としては、
お母さんの骨盤の形、赤ちゃんの頭の形、分娩方法などが影響していると考えられます。
頭血腫が起こりやすい分娩方法として、上記した吸引分娩や、鉗子分娩が挙げられます。これらの分娩方法を行わず、通常通りの分娩や帝王切開でも頭血腫が起こることもあります。

頭血腫は、出生後段々と腫れて2~3日程度で目立つようになります。血腫は触るとゴムまりのような、なかに液体があるような感じがあり、押したあとのくぼみは残りません。コブのサイズには個人差があり、ピンポン玉から野球のボール大までと様々です。血腫はできるものの、体に害を及ぼすような大量の出血などではなく、体への影響はほとんどないとされています。
  
血腫は自然と吸収されることで治まりますが、その後、黄疸の症状が強くでることがあります。また、遷延性黄疸といって、生後2週間以上経っても黄疸が見られる原因にもなります。非常に稀な例として、亀裂状の骨折と言って、頭蓋骨にヒビが入ることもあります。

頭血腫の症状

頭血腫の治療

頭血腫は、数カ月程度で自然に吸収されることがほとんどなので、特に治療は必要ありません。頭にできた野球ボールのように大きなコブを見て、不安になるお母さんもいるかもしれませんが、赤ちゃん自身にも痛みはないので安心してください。
赤ちゃんによっては、血液が吸収された部分が骨になり、硬いコブのような物が2~3歳まで残る場合もありますが、これも自然と吸収され、髪の毛が生えてくるので目立たなくなります。
感染のリスクがあるため、原則的には針や注射器を刺して血腫を吸引するなどの外科的処置は行いません。

頭血腫と言われたら

上記したように、頭血腫は数カ月~数年で自然と消滅していくので、あまり心配せずに見守ってあげましょう。赤ちゃんの頭が小さいこともあり、大きなコブに見えるでしょうが、だんだんと小さくなっていきます。お母さんも赤ちゃん自身もあまり触れないようにして、清潔に保ちましょう。

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