注意が必要な魚
金目鯛、メバチマグロ、本マグロ(クロマグロ)、メカジキ、バイガイ、クジラ、イルカ、サメはできるだけ避けるべきです。
どうしても食べたいという時は、2日に寿司1貫程度の量にしましょう。
お刺身の場合も、1週間に1人前以下にしておくと安心です。
水銀が含まれている魚は避けるようにしたいところですが、実際にどんな魚に多く水銀が含まれているかわからないこともあります。
わからない時は、深海付近に生息する魚と寿命年齢の長い魚を避けるようにするのがポイントです。
深海付近に生息している魚は、比重の重い水銀を多く含んでいることが多いです。
また、ミナミマグロやクロマグロの平均寿命は20年と比較的長いため、その間に水銀が身体に蓄積しやすいのです。
厚生労働省では、妊婦の水銀の摂取量を週に合計80gまでにするようにと発表しています。
週に80g以上摂取してしまった時には、次の週は水銀を含む食材を控え、2週で160g以内に調節することも推奨されています。
水銀を含む魚
マグロには種類があり、全ての種類に水銀が含まれているわけではありません。
特に注意が必要なマグロは、下記のとおりです。
・メカジキ
・メバチ
・クロマグロ
・マカジキ
・ミナミマグロ
また、一般的に中トロ、大トロにはクロマグロやミナミマグロが使われていることが多いので注意が必要です。
心配な場合はお店に訪ねてみると良いでしょう。
さらに、回転寿しなどで出されるねぎとろは、アカマンボウという魚が使われていることがあります。
マンボウも食物連鎖の上位に位置するため、水銀を含んでいる可能性があります。
マグロ
いくらなどの魚卵
うなぎには「レチノール」(動物性ビタミンA)が多くふくまれており、過剰に摂取すると赤ちゃんに奇形や先天性異常などを起こす可能性があります。
特に妊娠初期にはレチノールの過剰摂取には注意が必要ですが、お寿司で1皿食べるくらいの量では問題はないとされています。
それでも心配な方は、妊娠中、特に妊娠初期にはうなぎを食べないようにするとよいでしょう。
うなぎ
一般的に「のどぐろ」と呼ばれる魚にはチゴダラ、アカムツ、ユメカサゴがあります。
この中でユメカサゴにのみ水銀が含まれています。
チゴダラ、アカムツは特に水銀に対する注意をせずに食べる事ができます。
のどぐろ
いくらやとびっこ、数の子などの魚卵は妊婦はあまり食べないほうが良いと言われています。
しかし、赤ちゃんへのアレルギー症状などの影響については科学的根拠はありません。
ただし、魚卵は調理の段階で塩や醤油を多く使うので、塩分が多くなりやすく、食べ過ぎには注意が必要です。
特に注意せずに食べても大丈夫な魚
生カキやその他の2枚貝は、一般的に生で食べると「ノロウイルス」などに感染し、食中毒になりやすいといわれる食材です。
しっかりと火を通したものを食べるようにしましょう。
生牡蠣、二枚貝
・サケ(サーモン)
・サンマ
・アジ
・サバ
・カツオ
・イワシ
・タイ
・ブリ
・エビ
・カニ
・ウニ