ミルクを強制的に取り上げることは赤ちゃんの情緒にも良くありません。
近年では母親主導の「断乳」よりも、赤ちゃんの成長によって卒業する「卒乳」が推奨されています。
離乳食のバラエティを増やして赤ちゃんの味覚の幅を広げてあげたり、楽しい食事時間にすることで、少しずつ赤ちゃんからミルクを離していけたらいいですね。
無理やり断乳する必要はありません
卒業のタイミングは月齢で決めるものではないので、周りの子と比較して遅くても心配しないようにしてくださいね。
一日3回食でしっかり栄養が摂れるようになったときが卒業のタイミングです。
離乳食を始めたばかりの頃はまだまだミルクもメインの栄養源です。
離乳食とミルクを併用し、離乳食の量が進むに伴いミルクを減らしていくことになります。
離乳食が一日3回、ミルクは間食程度で2回くらい、となった頃からミルク卒業を意識していきましょう。
ミルク卒業のタイミングの目安
赤ちゃんは1歳頃には乳歯が生えはじめます。
乳歯はいずれ抜けてしまいますが、子どもの顎などの成長にとても大事な役割を持っています。
赤ちゃんのうちからしっかりママがケアしてあげることが大切です。
最大の注意点は「むし歯」
そもそもミルクは何故卒業しなければいけないのでしょう?
ミルク卒業が遅れることによるデメリット
赤ちゃんはミルクを飲むと安心するので寝かしつけにミルクを与えているママもいます。
夜間のミルクが習慣になってしまうので、ミルク無しでも寝られるように訓練していきましょう。
母乳と粉ミルクによる違い
離乳食のステップアップが遅れることを心配して卒乳を目指すママもいます。
離乳食が始まると、ミルクは食後に飲むのが基本ですが、「後でミルクを飲める」と思って離乳食をあまり食べない赤ちゃんもいます。
離乳食が進みにくい
ミルクはむし歯のリスクを高めるので、歯が生え始めた以降は卒業することを勧められます。
特に就寝前のミルクは注意が必要です。
口寂しさに欲しがるようであれば、ミルクの代わりに湯冷ましや麦茶を与えると良いですよ。
カフェインや糖分が含まれているものは避けましょう。
0ヶ月から与えられる粉ミルクとは別にフォローアップミルクというものがあります。
フォローアップミルクは9ヶ月頃~3歳頃までが対象のミルクです。
フォローアップミルク
母乳も粉ミルクも卒業させるタイミングは同じです。
ただし、卒乳の傾向には違いがあります。
完全ミルクや混合で育った赤ちゃんは哺乳瓶でミルクを飲むのが当たり前になっているので、マグでも自分から飲むようになります。
一方、母乳で育った赤ちゃんは、なかなかおっぱい離れができないことがあります。
また、ミルク→牛乳にそのまま以降する赤ちゃんも多く、絶対に切り替えが必要なわけではありません。
対象は3歳までですが、フォローアップミルクにもむし歯のリスクがあるので、できれば1歳頃には卒業することを勧められます。
粉ミルクが母乳の代用品であるのに対し、フォローアップミルクは牛乳の代用品として使用します。
ビタミンや亜鉛など、離乳食で不足しがちな栄養を豊富に含んでいる反面、消化器にかかる負担も大きくなります。
離乳食前の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんの身体の成長に個人差があるように、卒乳のタイミングは人それぞれです。
誰だっていつかは卒業するものですからあせらずに進めていきましょう。