2016.07.22 Fri 更新

赤ちゃん・新生児の気管支肺異形成症ってどんな病気?その症状について

この気管支肺異形成症という病気、聞いた事はあるでしょうか? なかなか聞かないと思います。 ここではこの気管支肺異形成症についてまとめてみましたので、出産を控えている方や新生児お持ちのお母さんたちは是非参考にしてみてください。

肺胞に障害が出ると、正常な発育が妨げられますので、吸った空気と血液の間で、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかなくなってしまいます。
そうなると、体内の酸素が不足したり二酸化炭素が溜まるといったことに繋がってきます。
もし予定通りに生まれていても、肺炎などにかかった場合は、ごく稀に気管支肺異形成症を発症することがありますので、非常に注意が必要です。

先述したように、主な原因は早産です。この病気のほとんどは、早産児に発症します。
なぜかというと、肺の発達がまだ未熟な状態で生まれてくるために、人工呼吸器や酸素による治療が必要となります。
その結果、人工呼吸器で加えられる圧力や酸素の毒性などにより、未熟な肺胞や気管支の組織に障害が起こります。

原因はなに?

この病気は、慢性の肺疾患です。
肺が繰り返し損傷を受けたために起こります。
予定よりかなり早く生まれた場合に、重い肺の病気にかかり人工呼吸器を必要とした早産児や、肺胞の発育が不十分であった早産児などに起こります。
特徴としては、呼吸が苦しそうで皮膚の色が青みがかったような色になります。
ですが、この病気で亡くなるといったケースはほとんど有りません。

気管支肺異形成症とはそもそもどんな病気?

治療の方法

また酸素の濃度が足りない為に、皮膚が青みがかったよう色になり、胸が過剰に膨らんでいるように見えることもあります。
気管支肺異形成症の場合、胸部X線検査画像の所見が非常に役に立ちます。検査を行なうと、泡沫状陰影(ほうまつじょういんえい)、気腫状(きしゅじょう)陰影、索状(さくじょう)陰影など異常所見が現れますので、それにより治療の方法も変わってきます。

この病気にかかると、通常呼吸が速くなり、少しずつ多呼吸、陥没呼吸(息を吸い込む時に肋骨の間や胸骨の下がへこむ呼吸)など、呼吸障害が進行してきます。

症状について

ですがその場合でも、1歳前までに治療を中止することが一般的です。呼吸障害が改善しても気管支炎や肺炎、喘息にかかりやすくなったり、かかった場合に通常の場合より、重症になることがあるので引き続き注意が必要ですので、油断は禁物です。
自宅でも、タバコの煙や室内暖房器具などの煙を吸わせないように最善を尽くしてください。

しかし、障害を受けた肺組織が治るのには時間がかかります。急に効く治療はありませんので、長期的な覚悟と管理が必要になってきます。
同時に肺組織の自己修復を促すために、栄養を強化すると非常に効果的です。
栄養状態を良好にしておくことは、新生児の肺を成長させて、新しい肺の組織を健康に保つために重要ですし、そうすることで肺が成長するにつれて肺の損傷を受けた部位は、全体の大きさに比べて小さくなり、問題視する必要もなくなってきます。
それらを続けていると、ゆっくりと治っていきます。数週間から数カ月で酸素や薬剤を中止できるようになる場合もありますが、重症化している場合は、退院後も在宅酸素療法が必要になることもあります。

治療は呼吸障害に対して人工呼吸器による補助や、酸素吸入が行われます。
呼吸障害が悪化した場合は、ステロイドホルモンによる治療が行われることがあります。
通常は、利尿薬、気管支拡張薬やビタミン剤、マクロライド系抗生剤などが使用される場合がほとんどです。

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